北京での移動はDiDiが便利。空港の乗り場情報やスムーズに移動するためのポイントまとめ

中国・北京は大きな街で観光地やホテルが市内各地に点在しているため、移動方法によって旅の快適さが大きく変わってきます。たとえば地下鉄は安くて便利ですが、乗換が多く、切符の購入方法が複雑であるため、初めて北京を訪れる人にとってはハードルが高くなります。

そこでおすすめなのが、中国版Uberとも呼ばれる配車アプリ「DiDi(滴滴出行)」を使った移動方法です。スマートフォンから簡単に配車でき、目的地もアプリで設定するので中国語を話せなくても簡単に利用できます。ただし、使いこなすにはちょっとしたコツもあります。

この記事では、DiDiの基本情報から空港での乗り場、使い方の手順、注意点まで、初めての人でも安心して利用できるよう詳しく解説していきます。

目次

DiDiって何?中国で使える配車アプリの基本情報

DiDi(滴滴出行)は、中国全土で利用されている最大手の配車アプリで、中国で暮らす人たちにとっての生活インフラになっており、多くの人がさまざまな移動に利用しています。その魅力は手軽さにあり、メーター計算するタクシーと違って乗車前から料金がわかっているため、外国人旅行者にも人気があります。

まずは、そんなDiDiの基本情報について解説していきます。

DiDiでできること

  • スマホのアプリに乗車場所と目的地を入力するただけで車を呼べる
  • 車種を選べる(通常車・プレミアム車・タクシーなど)
  • 料金目安や到着時間が事前に確認できる
  • 支払いもアプリ内で完結できる(QRコードも不要)

従来のタクシーは、乗車するときに目的地を伝える必要があり、中国語を話せない人はそれだけで乗車拒否されることがありました。ところがDiDiは乗車場所と目的地をスマホで指示するため、中国語を話す必要もなく、乗車拒否されることもありません。

また、アプリで乗車する車のグレードを選ぶこともでき、さらには料金の目安や到着時間も事前に確認できます。さらに支払いまでアプリで完結するので、下車するときにQRコードを読み取って支払う必要もありません。

基本の利用ステップ

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アプリを起動し現在地を確認

基本的にはスマホが自動でピックアップポイントを検出しますが、正確に現在地になっているか確認しましょう。

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目的地を入力

ホテル名や住所を入力すればOK。英語表記でも認識されることが多く、主要施設なら自動補完されます。

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車種を選ぶ

通常の「Express(快車)」が最も安価で一般的。ほかに「Premier(優享)」「Luxury(礼橙専車)」などの選択肢もあり、人数や荷物量に応じて選べます。

目的地を入力すると、所要時間・料金の目安・ドライバー到着までの時間が表示されるので、配車したい車を選んでください。

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予約を確定して待機

ドライバーが決まると、アプリ上でナンバープレートや車種が表示されます。到着までその場で待機してください。

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自分の携帯電話番号の下4桁を伝える

予約者確認のために、乗車時に自分の携帯電話番号の下4桁を伝える必要があります。中国語が話せない場合にはメモを見せてもOKですが、伝え方は番号を暗唱するだけで、しかも何度も使うことになるので下4桁くらいは中国語で伝えられるようにしておきましょう。

DiDiアプリのインストール方法

DiDiアプリは外国人向けのアプリが用意されており、日本国内で事前にインストール可能です。iPhone用とAndroid用でアプリ名が少し異なります。また、日本版のDiDiアプリは中国で使用できませんので、必ず「in China」となっているアプリをダウンロードしてください。

iPhone:DiDi: Ride Hailing in China
Android:DiDi:Ride-hailing app in China

iPhoneの場合はApp Storeで「DiDi: Ride Hailing in China」を選択します。ここでは日本語版を選ばないようにしてください。日本語版は日本国内でしか利用できません。

インストールしたらアプリを開き、規則に同意すれば利用できるようになります。位置情報が必須ですので、位置情報については「アプリの使用中は許可」を選んでください。

DiDiを利用する場合にはアカウント登録が必要ですので、右下の「Account」をクリックしてください。そうすると携帯電話の登録画面が出てきますので、国番号を「+81」に変更し、自分の携帯電話番号の最初の「0」を取り除いた番号を入力してください。

登録した番号にSMSが送られてきますので、メッセージに記載のCodeを入力して認証しましょう。認証できたら氏名とメールアドレスを入力します。

個人情報を入力したら通知の許可を求めてきますので、特に理由がなければ「許可」を選びましょう。次に支払い方法を選択しますが、この設定を日本国内で行っている場合、「WeChat Payment」「Alipay Payment」「Cash」しか選べません。

クレジットカードを登録したい場合には地域を変更します。

画面右下の「DiDi」を選択し、左上のエリアを中国の都市に変更してください。その状態で「Account」の「Wallet」を選択すると、支払い方法に「Credit / Debit Card」が追加されますので、クレジットカード情報を入力してください。

ここまで行えばDiDiアプリを利用してタクシーとして利用できるようになります。

ちなみに「WeChat」や「Alipay」アプリを利用できるようにしているなら、それぞれのアプリ内にある「DiDi」からも配車できます。「WeChat」や「Alipay」アプリは北京滞在中の支払いで必須となるアプリですので、それらを使えるように設定済みなら「DiDi」アプリは必要ありません。

北京首都国際空港でのDiDiの乗り場はどこ?

DiDiはリーズナブルな料金で利用できるため、荷物が多い場合や数人で移動する場合には空港からホテルまでDiDiで移動するのがおすすめです。ただし、北京首都国際空港でDiDiを利用する場合、DiDiの乗り場が決められています。

乗り場がわからないことにはDiDiの利用もできませんので、まずは北京首都国際空港でのDiDiの乗り場をご紹介します。日本からのフライトでよく使われるT3(ターミナル3)で説明しますが、北京大興国際空港や大きな鉄道駅でも基本的な考え方は同じです。

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「网约车 E-Hailing」の表示を探す

まずは到着ロビーで「网约车 E-Hailing」と記載された看板を探しましょう。利用する施設によって記載が少し違う可能性がありますが、どのケースでも「网约车」は変わりません。

北京首都国際空港のT3の場合、到着ロビーから機場快軌(Airport Express)の乗り場方向に進みます。機場快軌(Airport Express)の乗り場手前から地下に向かうと、DiDiの乗り場があります。

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乗り場に到着したらDiDiで配車する

乗り場に到着したらDiDiで配車してください。乗り場は1ヶ所しかありませんが、待合室の周りがすべて乗り場になっていて、DiDiがどこに来るかわかりません。このため、運転手から電話がかかってくるかメッセージが送られてきます。

自分のいる場所「B2」などを伝える必要があるため、多少の中国語でのコミュニケーションが必要になります。「我在 B2(ウォザイ ビーアール)」のように、自分の居場所を伝えて、配車アプリに表示されているナンバープレートの車を探しましょう。

当然ですが、インターネットに繋がっていないとDiDiは利用できません。日本の携帯番号を使う人は国際ローミングを利用するか、モバイルWi-Fiや現地SIMなどを用意して、先にインターネット回線を使えることを確認しておきましょう。

空港からの移動はkkdayのチャーター車空港送迎もおすすめ

DiDiはとても便利な交通手段ですが、空港からの利用は少しだけハードルが高め(空港への移動には便利)。多少費用がかかっても、空港からホテルまでもっと手軽に移動したいという方には貸切チャーター車という選択しもあります。

海外現地ツアーを予約できるkkdayでは、空港からの貸切チャーター車も用意されており、北京滞在時間を有効に使いたい方や、複数人での移動になる方におすすめです。北京大興国際空港でも北京首都国際空港でも利用でき、到着出口で氏名ボードを掲示して待っていてくれるので、言葉が通じなくても問題ありません。

DiDiの利用は街に出てからでもいいかなという方は、貸切チャーター車も選択肢に入れてご検討ください。

DiDiを利用する際の注意点

DiDiはとても便利な移動手段ですが、現地の中国人が利用しても上手く機能しないことがあります。そこで、ここでは初めての利用でも安心できるよう、注意しておきたいポイントをまとめました。

ピックアップ場所はわかりやすい場所にする

DiDiのピックアップ場所は基本的には「現在地」ですが、そこがわかりにくい場所であると、ドライバーさんから「どこにいる?」と連絡が入ることがあります。

  • 人混みを避ける
  • 紛らわしい場所は避ける
  • 車を停めやすい場所を選ぶ

基本的にはこの3点を意識すればOKです。まず人混みはNGで、ドライバーさんが利用者を認識することが難しくなり、「どこにいる?」と連絡が入りやすくなります。また、エントランスのあるホテルの近くで配車すると、ドライバーさんがホテルに向かってしまう可能性があります。

できるだけ周りに何もなく、それでいてバス停などの車を停めやすい場所で配車しましょう。

ナンバープレートと車の色を必ずアプリで確認

DiDiの利用者が多いため、ホテルなどで配車すると他の利用者も同じタイミングで配車しているときがあります。それを防ぐために乗車時に電話番号の下4桁を伝えるのですが、まずは自分が配車した車であることをきちんと確認しましょう。

配車するとDiDiアプリにナンバープレートと車の色が表示されます。その情報と適合しているか確認したうえで乗車してください。

支払いがアプリ完結にならないこともある

DiDiの魅力は支払いまでアプリで完結することですが、車種で「Taxi」を選ぶと、普通のタクシーが配車され、料金はメーターになります。この場合は、アプリでの支払いではなくWeChat Payなどで支払うことになります。

また、高速道路を利用した場合も、高速道路代を別途請求されることもあります(DiDiアプリ内で追加請求される場合もあります)。いずれもイレギュラーなケースですが、「アプリ完結」が頭の中にあるとぼったくられたような気持ちになることもあります。

トラブル回避のためにも、ケースによってはアプリ完結にならないこともあると頭に入れておいてください。

郊外に行くことができても戻れないことがある

DiDiの素晴らしいところは、郊外の辺鄙なところでも送ってもらえることにあります。現地の人も知らないような郊外の万里の長城に行ったことがあるのですが、行くのは問題なかったのに、そこから戻るときにまったく配車されずに困ったことがあります。

便利だからといって土地勘のない場所にDiDiで移動すると、戻るときになって焦ることにもなります。

ちなみに郊外に行くとスマホが圏外になってしまい、支払いの決済ができなくなることもあります。この場合はドライバーさんと交渉する必要があるので、中国語に自信がない方はDiDiを利用して人気の少ない郊外に移動しないことをおすすめします。

もちろん、その場合には帰るときに通信できる場所に移動しないとDiDiアプリで配車できませんので、ご注意ください。

まとめ:DiDiを使えば北京の移動がグッと快適に

北京での移動手段はさまざまありますが、安心・簡単・快適さのバランスが取れているのがDiDiです。空港からホテルへのスムーズな移動はもちろん、観光地間の移動やショッピング帰りなど、あらゆるシーンで活躍します。

ただし、北京首都国際空港などでは乗り場が決まっていたり、中国語での最低限のやりとり(自分の番号を伝えるなど)が発生したりするといったハードルはあります。それでも利用できるようになれば、北京旅行の幅を広げてくれるサービスです。

1回目の利用は勇気がいるかもしれませんが、通常利用でトラブルになるようなことはまずありませんので、まずは近距離の移動に利用してみるなどしてDiDiに慣れていきましょう。

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