地下鉄の券売機で切符が買えない?そんなときの対処方法

パンデミック以降、北京で外国人が地下鉄に乗るときの難易度が上がっています。何が起こっているかというと、ひとつは中国人民身分証番号がないと一卡通の購入ができなくなっています。そしてもうひとつ駅によっては券売機で切符を購入するのに中国人民身分証番号が必要になっています。

このため、券売機で切符を購入できない場合には、毎回窓口で切符を買わなくてはいけなくなっています。これだけなら手間がかかるだけなので問題ないのですが、夕方以降に窓口が閉まってしまうと、切符を買う手段がなくなり、地下鉄での移動ができなくなるという問題が起きてしまいます。そこで、ここでは地下鉄の券売機で切符を買えない問題の対処方法をご紹介していきます。

目次

券売機で切符を買えるかどうかは駅ごとに異なる

まずは現状の整理からしておきましょう。北京で地下鉄に乗るには5つの方法があります。

  • 切符を券売機で購入する
  • 切符を窓口で購入する
  • 一卡通(交通カード)で乗車する
  • AlipayのQRコード決済で乗車する
  • 北京一卡通(公共交通カード)アプリで乗車する

このうちAlipayのQRコード決済、北京一卡通(公共交通カード)アプリは中国の携帯電話番号がないと利用できません。一卡通(交通カード)は中国人民身分証番号がないと購入できないのはすでにお伝えした通りで、その結果として「切符を購入する」しか選択肢がありません。

切符は券売機で販売していますが、パンデミックの頃の名残なのか、駅によっては券売機で切符を購入するときに中国人民身分証番号が必要になっています。難しいのは券売機で購入できる駅とそうでない駅の判断がつかないという点です。

たとえば私の場合、「大興機場駅」「阜成門駅」「西直門駅」では券売機で切符を購入できましたが、「国家図書館駅」「動物園駅」では切符を券売機で購入できませんでした。この場合は窓口でパスポートを提示し、行き先を告げて切符を購入します。

夕方以降には窓口が閉まっていることがある

券売機で切符を買えないときは、窓口で対応してもらう。これが基本的な考え方になりますが、残念なことに窓口は地下鉄の営業時間ずっと開いているわけではありません。夕方には窓口が閉まってしまうので、こうなると切符を買えなくなります。

こうなると、もうどうすることもできません。手荷物検査のスタッフにお願いして中国人民身分証番号を貸してもらったという話もあるようですが、基本的には切符を買えなくなると考えておきましょう。それだとホテルに帰れないと思うかもしれませんが、もちろん手段はあります。

ただ、その手段はあらかじめ準備しておかないと使えません。どのような準備をしておけばいいのか、切符を買えなくなったらどう移動すればいいのかをご紹介していきます。

自転車かタクシーで移動する

地下鉄で移動できなくなったらどうするのか。答えはとても簡単です。近距離なら自転車を借りて移動し、中長距離ならタクシーを利用します。ただ、この2つも事前準備なしでは利用できません。事前準備としてやっておくのはAlipayアプリをインストールして、クレジットカードとひも付けを行っておくことです。

Alipayで支払いができるようになる方法は下記記事に記載しているので、そちらをご参照ください。

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Alipayアプリで決済できるようにしておくと、「滴滴(DiDi)」を使ってタクシーを呼ぶことができます。タクシーに関しては、WeChatアプリで決済できるようにしておくというのでも構いません。Alipayアプリをおすすめしているのは自転車を借りられるからです。

白×水色の自転車がAlipayに対応している自転車で、駅前であれば大抵どこにでも停まっています。自転車は30分30円くらいなので、とにかく安くて移動の自由度が高いので、地下鉄に乗れないときじゃなくても積極的に使ってもらいたい移動手段になります。

ただし、使い勝手などがわからないと、切符が買えなくなって焦っているときにいきなり利用するのは難しいですよね。なので万が一に備えて、事前に何度か自転車を使ってみましょう。もっともタクシーもそれほど高くないので、「滴滴(DiDi)」を使ってしまうほうが手っ取り早いんですけどね。

いずれにしても、切符を買えなくても焦らずに、自転車かタクシーで移動しましょう。そのために事前準備が必要ですので、出国前にAlipayアプリとクレジットカードのひも付けを行っておいてください。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] 中国は自転車大国です。北京もシェアサイクルが駅前を埋め尽くしており、自転車に乗れるようになると行動範囲が大きく広がります。さらに地下鉄で切符を購入できなかったときの移動手段になるので、リスク回避策のひとつとして自転車には乗れるようになっておきたいところです。 […]

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