電子マネーWeChatPay微信支付を開設する方法

2019年12月13日

北京ではすでに現金を持ち歩かなくても生活できるくらい、電子マネーが定着しています。朝ごはんを売っている小さな屋台の支払いですら電子マネーで行います。そんな電子マネーにはいくつかの種類がありますが、下記の2種類が圧倒的なシェアを獲得しています。

  • WeChatPay
  • Alipay

WeChatPayはチャットアプリのWeChatにある機能で、LINE Payと同じようなものだと考えてください。ただ、LINE Payとは使える範囲がまったく違います。そしてAlipayはアリババグループの電子マネーです。

この2つはどちらも北京だけでなく、中国全土のほとんどのお店で使えます。ただし、登録に中国の銀行口座が必要なため、基本的には中国人しか使うことができません。支払いをしたときに、銀行口座から自動で引き落とされるためです。

ところが、さすがにここまで電子マネーが一般的になると、外国人旅行者が困ることになります。そのため、WeChatPayもAlipayも外国人への門戸を開く準備をはじめました。

その中でひと足先に日本人でも使えるようになったのがWeChatPayです。Alipayも使えないことはないのですが、中国国内の電話番号が必要で、ハードルがやや高めですので、旅行で行くならWeChatPay一択です。

ただし、このWeChatPayも2018年の4月から7月くらいまで、外国人の登録ができなくなっていました。外国人が使う場合には、クレジットカードを登録するのですが、中国国内のクレジットカード以外ははじかれる仕様になっていました。

現在はJCBでもVISAでも問題なく(一部のカードはNGの可能性あり)登録できますが、いつ登録できなくなるかは分かりません。

ここでは、クレジットカードの登録ができる前提で、WeChatPay微信支付を開設する方法をご紹介しますが、必ずしも使えるようになるわけではないということは理解しておいてください。

2019年11月5日からAlipayが外国人のためのモバイル決済ミニプログラム「Tour Pass」サービスを開始しました。詳しくは下記記事をご参照ください。

WeChatPayの開設手順

ここではまずWeChatが使えている前提で開設方法を説明していきます。基本的にはLINEアプリなどと設定方法は変わりませんので、下記リンク先などを参考にインストールしておきましょう。

Android8.0のスマホにWeChat(微信)をインストールして設定する方法

iPhoneにWeChat(微信)をインストールして設定する方法(iOS11編)

STEP1.チャット機能の右上「+」を押して「マネー」を選択

STEP2.マネー機能を有効にする

STEP3.追加ボタンをクリック

STEP4.カード番号の入力

STEP5.カード情報と個人情報の入力

情報を入力したら、画面下側にある「次へ」を押してください。そうするとパスワード設定画面に推移します。ただし、クレジットカードによってはNGとなることもあります。その場合は他のクレジットカードで試してください。

それでも通らない場合には、WeChatPay側で規制している可能性があります。Twitterなどで情報収集して現状確認してみましょう。

STEP6.パスワード設定

STEP7.チャット画面右上からマネーを選んで確認

STEP8.チャージ

STEP7の画面が出ていればWeChatPayが使える状態になっていますが、実際に日本人が使うにはチャージをしないことには使えません。クレジットカードは本人確認のために入力をしただけで、そこから引き落とされるわけではありませんので。

チャージする方法は3つあります。

  1. 中国人の知人に現金を渡してWeChatPayで送金してもらう
  2. ポケットチェンジでチャージする
  3. 中国の銀行口座を開設し紐づけする

この中で3は観光で使うのはハードルが高いのでここでは説明しません。

もし中国に友人がいるのであれば、その友人に現金を渡してWeChatPayで送金してもらいましょう。これが最もスムーズです。以前はチャージを代行してくれるtOriPay(支付鳥)サービスがありましたが、今はサービスを終了しています。

送金してくれる友だちがいない場合には、ポケットチェンジを使いましょう。ポケットチェンジについては次章で詳しくご紹介します。

ポケットチェンジを使ったWeChatPayへのチャージ

2019年11月8日現在、ポケットチェンジから中国国内在住者へのWeChatPayチャージが使えなくなっています。再開の見通しはありませんので、WeChatPayが正式に外国人に対応するまでお待ち下さい。

ポケットチェンジは、海外旅行で余ったお金を電子マネーに両替チャージしてくれる機械で、EdyやWAONといった日本の電子マネーだけでなくWeChatPayにも対応しています。

関東や関西を中心に設置され、下記空港にもありますので、出国前のチャージが可能です。

  • 羽田空港
  • 成田空港
  • 中部国際空港
  • 新千歳空港
  • 福岡空港

この他の設置場所に関しては、こちらをご確認ください。

レートはあまりよくなく12%くらいの手数料がかかります。ただし空港で両替をしても10%くらいの手数料がかかりますので、それほど極端に損をするわけではありません。両替所によってはもっとレートが悪いのでむしろお得かもしれません。

1回ポケットチェンジを使うと、レシートにクーポンがついてきますので、そちらを使えばさらにお得になります。

まずは1000円分くらいのチャージを行ってクーポンを出しておき、そちらで残りをチャージするといいかもしれません。ただ、2%ですので1万円でも200円にしかなりませんので、それ以下のチャージならクーポンを気にする必要はありません。

とりあえず電子マネーを体験してみたいというだけなら、3000円くらいチャージして、コンビニなどの買い物に使ってみてください。