北京で英語が通じるところと通じないところ

北京は世界に誇る国際都市ですが、言語という意味ではいろいろと不便な思いをすることになります。なぜなら、ほとんどの場所で日本語どころか、英語ですら通じないという現状があるためです。もっとも日本も少し前までは似たような環境でしたよね。最近になって英語を話せる駅員さんや店員さんが増えてきたくらいで。

とはいえ、言葉が通じないのが大きな悩みでもありますし、北京を観光する人の不安要素のひとつかと思います。そこで、ここでは北京のどこで英語が通じて、どこで英語が通じないのかについて、詳しく説明していきます。

目次

北京で英語が通じるところ

それではまず、北京のどこで英語が通じるのか見ていきましょう。

  • ゲストハウス
  • カフェ
  • バー
  • 4つ星以上のホテル
  • 空港カウンター

以上です。

たったこれだけ?と思うかもしれませんが、これだけ通じればなんとかなるものです。観光地に行くと、多少は英語が通じることもありますが期待してはいけません。彼らは中国人観光客の相手だけでも十分に儲かるので、わざわざ英語を覚えようという意欲はありません。

ただし、北京の30代よりも若い世代であれば、簡単な英語を話せます。中国は2001年から小学3年生以上への英語教育を義務化しています。北京では小学1年生からすでに英語の授業があるので、英語教育という点では日本よりも進んでいます。このため、若い世代であれば英語を話せることは特別ではありません。

もちろん勉強が嫌いな人も北京にだっていますが、進学や就職で英語を話せるかどうかが大きな分かれ目になるので、ほとんどの若者が必死になって勉強するので、日本以上に通じたりします。このため、10〜20年後には上記の場所以外でも、英語が通じるようになるかもしれません。

実際にXiaomiのショップでは、若い子が対応してくれましたが、流暢な英語で説明をしてくれました。

北京で英語が通じないところ

英語が通じないのは上記以外の場所すべてです。

若い世代は英語を話せるとお伝えしましたが、そもそも若い世代がそれほど多くありませんし、観光客が行く場所にはあまり若者はいません。おそらく、ほとんどの人がレストランで英語が通じなくて困ることになります。ホテルは4つ星以上であれば問題なく英語でやり取りできますし、ゲストハウスでもOKです。

でも食事だけはどうにもなりません。高級店やファストフード店であれば通じることもありますが、ローカルなお店で英語対応してくれることはまずないと考えてください。また、タクシーも基本的には英語は通じません。もっとも今は北京でタクシー移動するのはかなり難易度が高いので、使うことはほとんどないかもしれませんが。

通じない所が多くて不便かというと、実際にはそれほど不便を感じることはありません。私は中国語も英語もからっきしですが、年に2〜3回ほど北京に行き、現地の人たちとコミュニケーションを取っていますし、英語が通じなくて大変な思いをしたことは1度もありません。

それでは、どうすれば英語が通じなくてもやっていけるのか、次章ではその方法をご紹介していきます。

北京で英語を使わずにコミュニケーションを取る3つの方法

北京で英語が通じないからといって、物怖じする必要はまったくありません。実際に中国語も英語もほとんど話せない私でも、十分に楽しめています。もちろん中国語を話せるのがベストですが、語学を習得するのには時間がかかります。だから文明の利器に頼りましょう。

北京で英語以外でコミュニケーションを取る方法は3つあります。

  • メモとペンで筆談する
  • スマホの翻訳アプリを使う
  • 翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を使う

アナログな方法から最新の技術を活かしたものまでありますので、それぞれのポイントを解説していきます。

メモとペンで筆談する

最近出番がめっきり減ってしまいましたが、北京に行くならペンとメモは絶対に持っていきましょう。例えば朝ごはん屋さんなどに入ったとき、メニューが壁にしかないことが多々あります。そういうときは、食べたいものをメモに書いて「これがほしい」と伝えるのに使えます。

相手が何を言っているのかわからないときに、メモに書いてもらうと漢字だから意外と理解できることもあります。タクシーで行き先を告げるときにもメモは役立ちます。持っておいて損はないアイテムですので、メモとペンは持ち歩くようにしましょう。

スマホの翻訳アプリを使う

時代に合ったコミュニケーション方法といえば、スマホの翻訳アプリです。Google翻訳アプリをインストールして、中国語をダウンロードしておけば、電波が通じない場所でも翻訳してくれます。以前は翻訳精度があまり高くなかったのですが、最近はかなり優秀な翻訳をしてくれます。

ただし、問題がひとつあります。それは相手がこちらのスマホを使って、入力ができないということです。中国語のキーボード設定がしてあれば、それで入力できますが、ほとんどの人が中国語キーボードを使っていないですよね。このため、相手のスマホも使う必要がありますが、相手のスマホに翻訳アプリが入っているとは限りません。

文明の利器ではありますが、コミュニケーションツールとしてはまだまだ使い勝手がよくないのが、スマホの翻訳アプリです。ただし、自分の意思を伝えるのには役立ちますので、アプリのインストールだけでもしておきましょう。

iPhone:Google 翻訳 – Google LLC
Android:Google翻訳

翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を使う

手軽にコミュニケーションを取りたいなら、今のところ翻訳機の「POCKETALK(ポケトーク)」一択です。言葉を聞き取って翻訳してくれるので、キーボード入力の必要がありません。このため、お互いがポケトークを介して普通に会話をすることができます。

「おすすめはありますか?」
「あまり辛くない料理を教えて下さい」

こんな会話をするには、意外とそれなりの語学力が求められますが、ポケトークがあれば簡単に伝えることができますし、相手の返事も翻訳して表示してもらえるので、スムーズに会話を進めることができます。

ポケトークはAmazonや楽天市場などで購入できます。価格はポケトークSで32,780円もするので高額に思えるかもしれませんが、130以上の国と地域で使えるeSIMを内蔵しており、2年分のグローバル通信が可能となっています。中国に限らず海外旅行に毎年行くなら、持っていて損することはありません。

海外で積極的にコミュニケーションを取れるようになるので、旅をもっと楽しみたいという人は旅行前に購入しておきましょう。

覚えておくべき旅行で使える基本の中国語

北京では英語が通じませんので、快適に過ごしたいのであれば簡単な中国語は覚えておきましょう。ここでは絶対に覚えておくべき単語をいくつかご紹介しておきます。

日本語中国語発音
こんにちは你好nǐ hǎo
これ这个zhège
いくらですか多少钱duōshǎo qián
お勘定买单mǎi dān
店員への呼びかけ服務員fúwùyuán
いらない不用了bùyòngle
持ってない没有méiyǒu
ありがとう谢谢xièxiè
どういたしまして不客气bù kèqì
ごめんなさい对不起duìbùqǐ
すまない不好意思bù hǎoyìsi
大丈夫没问题méi wèntí

これくらい覚えておけば、英語が通じなくてもなんとかなります。わたしが最も使う言葉が「这个(これ)」です。レストランで注文するときには、メニューを指差して「这个」と言いえば通じます。この単語を知ってしまってからは、お店に入るのがまったく不安でなくなりました。

何度も使っていると、自然と出てくるようになるので、最初は意識してこれらの言葉を使ってみてください。お店に入るときには「你好」と声を掛けて、店員への呼びかけでは「服務員」と大きな声で言ってみましょう。こういうのは慣れです。旅の恥はかき捨てですので、どんどんチャレンジしてみましょう。

北京の人は日本人が思っているよりも親切

中国人はイメージで自己中心的と思われがちですが、きっとほとんどの日本人が思っているよりも親切で、フレンドリーです。日本人を良き友人だと受け入れてくれますし、困ってると何とかしようと動いてくれます。「俺に任せておけ」と言って、どうにもならないことは多々ありますが、それはご愛嬌。

英語も中国語も話せなくても、こちらから積極的にコミュニケーションを取ろうとすると、全力で対応してくれます。もちろん、すべての人がそういうわけではありませんが、少なくとも相手に余裕があれば、いろいろな面でサポートしてくれますし、気を使ってくれることもあります。

言葉の壁はありますが、それがあるから意思が通じたときには嬉しくなります。少し勇気がいるかも知れませんが、人見知りするという人でも、失敗してもいいからどんどん話しかけてみてください。そこでの経験がいい思い出になりますし、「次回は中国語を勉強していこう」という糧になるはずです。

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