中国ビザの取得方法

パンデミック前の中国は最大14日間の滞在なら、ビザが免除されていましたが、パンデミック中の入国管理などもあって日本から行く場合にはトランジットを除いて、事前にビザの申請をしなくてはいけなくなりました。基本的には申請すれば通るのですが、実際に取得しようとするとかなり難易度が高めだということがわかります。

おそらくそれほど遠くないうちにビザ免除が再開されるかとは思いますが、現状で中国ビザを取得するためにどうすればいいのかについて、わかりやすく解説していきます。観光で中国に行こうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

いずれビザ免除が再開される

まず伝えておかなくてはいけないのが、いずれビザ免除が再開される可能性が高いということです。パンデミックの期間中にビザが必要になった多くの国で、すでにビザ免除が再開されており、日本についても真剣に検討していると2024年1月29日に中国外務省が発表しています。

このため、せっかくビザを取得したのに、出発日にはビザ不要になっている可能性もあります。とはいえ、現状でビザが必要であることには違いありません。大事なのは中国関連のニュースをこまめにチェックしておくということです。

基本的にはビザが必要になる前提で対応し、いざビザ申請のスケジュールが決まったら、ビザ免除解除になっていないかどうかを確認しておきましょう。基本的には下記2つのサイトを確認すればOKです。

中国査証申請サービスセンターか領事館で申請する

まず中国観光ビザの申請する場所ですが、国内には東京・名古屋・大阪の3ヶ所にあるChinese Visa Application Service Center、もしくは領事館で申請できます。どこで申請するかは自宅や職場がある場所によって異なります。

スクロールできます
ビザ申請場所管轄地域
中国ビザ申請サービスセンター東京都,神奈川県,千葉県,埼玉県,長野県
山梨県,静岡県,群馬県,栃木県,茨城県
大阪府中国ビザ申請センター大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県
滋賀県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県
岡山県、鳥取県、島根県、広島県
中国査証申請サービスセンター(名古屋)愛知県、岐阜県、三重県、福井県、富山県、石川県
中華人民共和国駐札幌総領事館北海道、青森県、秋田県、岩手県
中華人民共和国駐新潟総領事館新潟県、福島県、山形県、宮城県
中国駐福岡総領事館福岡県,佐賀県,大分県,熊本県,鹿児島県
宮崎県,沖縄県,山口県
中国駐長崎総領事館長崎県

たとえば神奈川県在住なら、東京の中国ビザ申請サービスセンターで申請します。ビザの受け取りは申請した中国ビザ申請サービスセンターもしくは領事館で行うため、たとえば長野県在住の場合には、2回も東京まで行く必要があります。

中国ビザ申請の流れ

ここでは中国ビザを申請する流れについて解説していきます。

  • STEP1 申請資料の作成
  • STEP2 ビザ申請センターでビザ申請を提出する
  • STEP3 支払いと受取り

まずはビザ申請に必要な書類を用意して、それを揃えたらビザ申請センターなどで書類を提出します。書類に問題がなければ数日後に代金の支払いをしてビザを受け取ります。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

STEP1 申請資料の作成

ビザ申請には下記の書類が必要になります。

パスポート:有効期間が申請日から6ヶ月以上、査証欄に余白ページがあるパスポート原本
パスポートの顔写真入りのページのコピー:1部。
中華人民共和国ビザ申請表:Webで作成したものに署名
写真:48mm×33mm・カラー(白い色の背景

これらに加えて、観光ビザの場合には下記が必要になります。

●航空券(E-チケット控え)コピー
●下記のいずれか
①ホテル手配確認書
②中国国内機関発行の招聘状(FAX・写し可)
③中国在住者発行の招聘状(FAX・写し可)と発行者の身分証明書両面コピー(中国人)/パスポート、中国滞在証明の写し(外国人)

※招聘状の内容
☆申請人の名前、性別、国籍、生年月日等
☆申請人出入国日、観光地等
☆受け入れ先名称、連絡先、住所、社判、取締役代表者氏名の記名あるいは招聘人の署名

STEP2 ビザ申請センターでビザ申請を提出する

書類が揃ったらビザ申請センターもしくは領事館などで申請を行います。以前は事前予約が必要でしたが、現在は予約制は廃止されていますので、出国の1ヶ月〜3ヶ月前までの期間に申請してください。かなり混雑することが予想されますので、午前中に到着しておくようにしてください。

STEP3 支払いと受取り

書類に不備がなければ4営業日程度でビザを受け取れます。ビザの代金は受取時に支払います。現金もしくはクレジットカード(デビットカード)で支払いが可能です。現金の場合には不足の内容にご注意ください。

中国ビザの申請をするときの注意点

中国ビザを申請するときに気をつけなくてはいけないポイントが3つあります。

  • 航空券とホテルを予約しておく
  • パスポートを持っていく
  • 写真は写真屋さんで撮ってもらう

それぞれの注意点について見ていきましょう。

航空券とホテルを予約しておく

ビザの申請書類にも記載していますが、中国ビザの申請のタイミングで航空券と宿泊先が決まっている必要があります。必ず航空券とホテルを手配しておき、それを証明できる書類をプリントアウトして、申請書類と合わせて提出してください。

パスポートを持っていく

中国ビザはパスポートに貼り付けられるので、必ずパスポートを持っていくようにしてください。また、受け取りまでの期間中はパスポートが手元になくなることになるので、念のためパスポートのコピーを取っておくようにしてください。

写真は写真屋さんで撮ってもらう

ビザ用の写真ですが、申請書類をWebでつくるときの写真はスマホで撮影したものでも構いませんが、申請時に提出する写真はカメラのキタムラなど、中国ビザの申請に慣れている写真屋さんで撮影してもらいましょう。やや割高ですが、失敗することがないので写真の不備で申請できないといったトラブルを回避できます。

仕事が忙しくて写真を撮りに行く時間がなかった場合には、FreeDPEというサービスを利用するという方法もあります。スマホで撮影した写真の背景を白色にでき、ビザ申請用の写真としてファミリーマートでプリントアウトできるサービスです。私もFreeDPEを使って申請しましたが、まったく問題なく申請できました。

ただし、FreeDPEは自分で写真をカットする必要がありますので、基本的にはカメラのキタムラがおすすめです。

FreeDPE:https://www.freedpe.com

旅行代理店に代行してもらってもOK

中国ビザは必ずしも自分で申請しなくてはいけないわけではなく、旅行代理店に依頼して申請してもらうことも可能です。2万〜3万円くらいかかりますが、ビザ申請センターが遠くて交通費だけでも数万円になるようなケースや仕事を休めないというケースでは、旅行代理店がとても頼りになります。

ただし、多くの旅行代理店が現在観光ビザの代行をストップしています。かなりの申込み数があるようで、とても期間内に対応しきれそうにないためです。旅行代理店に依頼するつもりが、断られてしまうようなケースもありますので、必ず事前に対応してもらえるか確認しておきましょう。

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