北京に限らず海外に行くときに、必ずと行っていいほど問題になるのがパソコンやスマホなどの充電器のコンセント問題です。世界には様々なコンセントの形があり、必ずしも日本で使えていたものが他の国で使えるわけではありません。ただし、中国の場合には日本と同じ形状のコンセントがあるので原則として、そのまま利用できます。
それでも原則から外れるケースもありますので、どのような点に注意すればいいのかについて詳しくご紹介していきます。
中国のコンセント形状は日本と同じ
一見すると中国のコンセントと日本のコンセントは形状が違うように見えますが、実は日本のコンセントと同じものを使える形状になっています。正確には中国には7種類ものコンセント形状があります。北京では2又と3又の2種類が上下に並んでいるのが一般的ですが、2又のコンセントに日本の充電器をそのまま刺すことができます。
他の国に行くときには変換プラグを持っていく必要がありますが、北京旅行では購入しなくても大丈夫です。ときどき購入しなくてはいけないとしているサイトがありますが、その情報は間違っているので無視してください。おそらく変換プラグを売りつけたいだけだと思います。
ちなみに日本のコンセントはAタイプと呼ばれるもので、中国はAタイプ・Bタイプ・B3タイプ・BFタイプ・Cタイプ・Oタイプ・SEタイプの7種類です。通常の家電はほとんどがAタイプですので、日本の家電をそのまま使えるというわけです。
使用電圧をチェックしておく
コンセント形状は同じですが、コンセントの電圧は日本と中国では違います。日本の電圧は100Vですが、中国の電圧は220Vです。このため、日本で購入した充電器が220Vに対応しているかどうかのチェックが必要です。充電器に記載の定格電圧(定格入力)が220V以上になっていればOKです。
スマホやパソコンなどは問題なく充電できますので、あまり気にしなくてもいいのですが、USB充電器などで格安のものは対応していないこともありますので、必ず荷物に入れる前に確認しておきましょう。
もし220Vに対応していなかったら、対応している製品を購入するか変圧器を購入することになります。例えばドライヤーや電気シェーバーなどが220Vに対応していないことがあります。この場合には220Vを100Vに変換しなくてはいけませんので、入力が220V、出力が100Vになっている変圧器を購入します。
このときに気をつけなくてはいけないのが、変圧器の定格消費電力です。例えばドライヤーは1200Wの電力が必要ですので、変圧器も1200Wに対応していなくてはいけません。ただ、そのような変圧器はかなり高額になるので、変圧器を買うよりも中国に対応しているドライヤーを購入するほうが安かったりします。
どうしてもそれでないといけないもの以外は、220Vに対応しているものに買い換えるのがおすすめです。どうしても必要なときにだけ変圧器を購入するようにしましょう。
小さなホテルはコンセントが少ないので気をつけよう
ホテルのサイズにもよりますが、小さくて安いホテルに泊まる場合や、ゲストハウスを使う場合にはコンセントの数が足りないことがあります。そういう宿泊先を選んだ場合には、十分に充電できなくて困ることがあります。まずは自分がどれだけコンセントが必要か洗い出してください。
- スマホ充電
- モバイルWi-Fi充電
- モバイルバッテリー充電
- スマートウォッチ充電
- デジカメ充電
一晩に充電しなくてはいけないのはこれくらいでしょうか。パソコンがある場合にはパソコンの充電用コンセントが必要ですが、パソコンを使って他のアイテムを充電できますので、コンセントが不足するということはないはずです。もし5つの充電が必要だという場合には、5つまでまとめて充電できる充電器を用意しましょう。
5〜6ポートあるUSB充電器があると便利です。それほど高いものではありませんので、旅行前に購入しておきましょう。USB充電できないアイテムがいくつかある場合には、合わせて電源タップも購入しておいてください。もちろん220Vに対応しているものを選びましょう。