中国に限らず、どの国に入国するにしても、持っていっていいものと悪いものがあります。「知らなかった」では済まないこともありますので、出国前には必ず持ち込み出来るものと持ち込み出来ないものを確認しておきましょう。
中国に持ち込みできないもの
- 武器
- 麻薬類
- 中国の政治・経済・文化・道徳に有害な印刷物やフィルム等
- 肉類・魚類及びその加工品
- 乳製品(ミルク,バター,チーズ等)
- 卵・マヨネーズなど
- 果物や野菜,その種子や苗木
- 動物の死体・標本
- 土壌
- 2万元を超える人民元
武器と麻薬がNGなのは言うまでもありませんし、一般人が持っていくこともありませんので、特に気にしなくても構いません。ちょっと気をつけなくてはいけないのが、印刷物やフィルムです。
中国に行くのに中国のことをしっかり勉強しておこうと思って、日本で書籍を購入していくと、その中に中国にとって良くない写真が掲載されていれば、もちろんそれはNGということになります。
空港で購入した週刊誌なども、有害だとされる写真が掲載されていることもありますので、気をつけてください。
動植物及びその製品の持ち込みも、持込の場合は原則禁止です。お土産のお菓子などは大丈夫ですが、お弁当などはNGですので、飛行機の中で食べてしまいましょう。
中国元の持ち込みは2万元までと決められています。これ以上は申請しても持ち込めませんので、日本円や米ドルにして持ち込みましょう。
持ち込みするのに申請・申告が必要なもの
- 5000ドル相当を超える外貨
- 出国時に持って出る予定のない2,000元以上の価値があるパソコンやデジカメ、ビデオカメラ
- 検疫に合格した犬と猫
- 処方薬
- 400本を超えるタバコ
- 1.5リットルを超えるお酒
中国への外貨持ち込みは5000ドル相当までです。1ドルが110円なら55万円までということになります。これに上記でご紹介した、人民元2万元分までが中国に持ち込んでいいお金の上限です。
ただし、外貨に限っては申告すれば5000ドル以上の持ち込みも可能です。とはいえ中国語をきちんと話せないと申請も難しいかと思いますので、これ以上のお金が必要な場合には、下記リンク先を参考にして、ATMでキャッシングしましょう。
個人用途ではないデジカメやパソコンも、2000元以上の価値があるなら申告が必要です。バレなければいいということで申告しない人も多いようですが、申請しないといけないものですので気をつけてください。
ペットも検疫に合格していれば中国に入国できますが、手続きはかなり面倒です。しかも原則として中国で暮らす人向けの制度で隔離期間がありますので、観光で連れて行く場合にはNGだと考えてください。
ほぼ誰も申請していませんが、処方薬も申請が必要なもののひとつです。数日分なら多めに見てもらえるかもしれませんが、大量にある場合には咎められる可能性がありますので、必ず申請してください。
持ち込みできるかどうか悩みそうなもの
なんとなく、何がNGで何がOKなのか分かってきたかと思いますが、最後に持ち込みできるかどうか悩みそうなものを、個別に可否をお伝えします。
- 個人で使うパソコン:◯
- 個人で使うデジカメ:◯
- 個人で使うスマホ・タブレット:◯
- 個人で使うビデオカメラ:◯
- iQOS(加熱式タバコ):個装等20個まで◯
- 空港で買ったお土産:原則◯
- モバイルバッテリー:◯
- 予備バッテリー:◯
基本的には個人で使う範囲であれば、持ち込みできないというものはあまりありません。気をつけたいのはモバイルバッテリーで、本体にバッテリー容量が書かれていないものは中国出国時に没収される可能性があります。
台湾や香港ではiQOS(加熱式タバコ)がNGですが、中国では個装等で20個まで(400本)までは認められています。
まとめ
中国北京への持ち込みについてまとめてみました。気をつけなくてはいけないのが雑誌や書籍、そして2万円という人民元の制限です。北京でパソコンやタブレットなどを買おうと思って日本で中国元の両替をしたときに、2万元を超えてしまったら、それを持ち込むことはできません。
いずれも、バレなければいいと思って持ち込みする人もいますが、観光でわざわざリスクを犯す必要はありません。危険だなと思ったら持ち込まないようにしましょう。
また、人から預かったものは必ず中身を確認しておきましょう。口頭ではなく、きちんと現物を確認してください。麻薬などであった場合には死刑になることもあります。それこそ「知らなかった」では通りませんので、気をつけてください。