
北京での移動は地下鉄が安くて便利です。でも初めて利用するという人は何かと不安ですよね。
- どうやって切符を買えばいいかわからない
- 目的地に行くのにどこで乗り換えすればいいかわからない
- テロなどが起きないか不安
などなど、地下鉄の利用を避けたくなるような要因がいくつもあります。でも地下鉄を使えるようになると、旅行中の交通費を大幅に減らすことができます。ここではそんな北京の地下鉄に乗るときのポイントをご紹介します。
北京の地下鉄に乗車する方法
まずは北京の地下鉄に乗車する方法をご紹介します。
- 券売機か券売機で切符を購入する
- 空港で交通カード「BEIJING PASS」を購入する
- タッチ決済対応のクレジットカードを利用する
- 交通系アプリでQRコードを読み込ませる
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
券売機か券売機で切符を購入する

まずは切符を購入することから始めましょう。購入方法は2通りあります。
- 窓口で購入する
- 券売機で購入する
券売機は中国の身分証明書が必要になるケースが多いため(駅によって異なる)、外国人旅行者は原則として窓口で切符を買うことになります。窓口に人がいない場合には、荷物検査をしているスタッフに切符を買いたいことを伝えれば、担当者を呼び出してくれます。
行き先を中国語で伝えるのは難しいので、スマホに行き先を表示して見せるようにしましょう。ただ、空港線だけはどこまで乗っても金額は変わりませんので、25元を渡すか100元を出して「1張(イーチャン)」と指で1を作って1枚だけ発行してもらえばOKです。
切符は日本と違って、リサイクルするカードタイプです。改札の入口ではタッチ、出口では挿入口に差し込むといった使い方をします。
空港で交通カード「BEIJING PASS」を購入する

以前は交通カード「一卡通」を使って地下鉄に乗るのが一般的で、カードタイプのSUICAやPASMOのように利用します。バスに乗るときにも使えるので、かなり便利だったのですが、外国人の購入に制限があり、現在では「一卡通」の購入が実質不可能になっています。
ただ、「一卡通」に変わるものとして、交通カード「BEIJING PASS」が空港で販売されています。「一卡通」と違うのは買い物で利用できる店舗が限られていること。買い物はWeChat PayやAlipayを使うことになるので、その点での不便さはありません。
むしろバスに乗れるというのが大きく、北京市内でバス移動する予定がある人は、空港で「BEIJING PASS」を購入し、100元程度チャージしておきましょう。
タッチ決済対応のクレジットカードを利用する
最もおすすめの乗車方法は、タッチ決済に対応したクレジットカードを使うことです。地下鉄の改札はすべてクレジットカードのタッチ決済に対応しているため、最新のMastercardもしくはVISAカードを持っていれば、それをタッチするだけで乗り降りできます。
デメリットとしては、クレジットカードだとカードの管理に気を使うということ。「BEIJING PASS」なら、もし紛失したとしてもチャージ分を諦めるだけで済みますが、クレジットカードですと紛失したときのダメージが大きく、だからといって毎回財布に入れていると不便です。
よく切符をなくすという人は、メインを「BEIJING PASS」にして、いざというときにクレジットカードを使って乗車するという方法を取るほうがいいかもしれません。
交通系アプリでQRコードを読み込ませる
基本的に外国人は、交通系アプリを使って地下鉄に乗ることはできませんが、中国の電話番号を持っていれば、Alipayのミニアプリで地下鉄に乗れるようになります。ただ、この方法が便利だったのは、クレジットカードや「BEIJING PASS」で地下鉄に乗れなかった期間のことで、今では利用価値はありません。
手持ちのクレジットカードがタッチ決済に対応していない場合で、なおかつ「BEIJING PASS」を購入できなかったもしくは紛失し、でも中国の電話番号を持っているという、かなりイレギュラーな状況でないと使えませんので、そういう方法もあることだけ頭の片隅に入れておきましょう。
ただ現地の人たちのように地下鉄に乗れるので、興味本位でチャレンジしてみるのはいいかもしれません。
北京の地下鉄には手荷物検査がある
北京の地下鉄には、もれなく手荷物のチェックがあります(駅によっては手荷物検査後に切符を購入)。地下鉄ぐらいで手荷物検査をするの?と思うかもしれませんが、北京ではテロなどが起こることもあるため、いたるところでこのような手荷物検査があります。
X線での検査を行いますので、荷物をテーブルに乗せてチェックしてもらいましょう。このチェックは厳しいときとそうでないときがあります。引っかかるものがあるとしたらペットボトル飲料です。
本来はペットボトル飲料は出して別にチェックしますが、検査が緩いときはそのままスルーされます。何か言われたらカバンの中を開いて見せてください。ほぼ形だけの検査になっていますので、まず間違いなくトラブルになることはありませんのでご安心ください。
北京で無駄なく地下鉄移動できるアプリ
北京の地下鉄は東京ほどではありませんが、それなりに入り組んでいて、なおかついまだに新しい駅が出来ています。目的地が分かっていてもどの路線を乗り継いでいけばいいのか悩んでしまいますよね。
それも含めて楽しめるという人は自分でいろいろ試して見るのがいいのですが、限られた旅の時間を効率よく使いたいという場合は乗換案内アプリを入れておきましょう。
このアプリの嬉しいところは駅名を選択できるのと日本語での検索ができるというところです。例えば中国のアプリですと「三元桥」と入力しなくてはいけませんが、このアプリなら「三元橋」と日本語入力すると駅名が出てきます。
ただ、細かな時刻まで出てきますが、これはあまり参考になりません。乗り換え時間が考慮されていない駅もありますので、あくまでもどこで乗り換えれば効率がいいのかという目安程度に使いましょう。
北京の交通カード「一卡通」は外国人購入不可
以前は北京の交通カード「一卡通」を購入するのをおすすめしていましたが、現在は外国人が「一卡通」を購入することが出来ないようです(また変わるかもしれませんが)。そもそも「一卡通」もアプリに切り替わっており、それも中国の携帯電話番号が必要になります。
ただし「一卡通」の代わりとして、交通カード「BEIJING PASS」を外国人用に空港で販売していますので、クレジットカードを改札を通るたびに出したりしまったりするのは不安という人は、空港の専用端末もしくは窓口で「BEIJING PASS」をお求めください。
また、以前購入して久しく使っていなかった「一卡通」は、窓口で復活してもらえます。空港などの改札で止められた場合には、使えないと諦めるのではなく、窓口で「期限切れで使えない」と伝えれば、再利用の処理をしてもらえます。
北京は地下鉄の券売機がすべて動いていないこともある
中国らしいなと感じることのひとつが、いくつもあるすべての券売機がNO SERVICEになっていることがあるということです。そんなことがあるのかと思うかもしれませんが、実際によくある光景です。この場合は窓口で切符を購入するしかありません
また、券売機ではうまくお札を認識してくれないこともあります。切符を購入するという人は、出来るだけ1元コインをたくさん持っておくようにしましょう。コインであれば認識しないということはありませんので、買い物時にはお札を使い、電車にのるときにコインを使いましょう。
北京の地下鉄路線図
