中国はキャッシュレス化が進んでおり、現金を使っている人はほとんどいません。少し前まではWeChat PayやAlipayといった電子マネーを中国国内に口座のない人が利用出来なかったのですが、2024年4月の段階ではクレジットカードへの紐づけが可能で、問題なく利用できるようになっています。
とはいえ、どうしても現金が必要なケースもあるかと思います。そういうときに日本の空港で両替するとかなり損をすることになります。そこでここではどこで両替するのがいいのかについて、詳しく解説していきます。クレジットカードを持っていなくて電子マネーと紐づけ出来ないという人など、現金が必要な人は参考にしてください。
両替場所ごとのレート比較
両替する方法としては次の4つがあります。おすすめの順番とその方法を見ていきましょう。
- 金券ショップでの両替
- クレジットカードを使ってのキャッシング
- 北京の空港での両替
- 国内空港での両替
おすすめしたいのは、国内の金券ショップでの両替です。金券ショップ?と思うかもしれませんが、これにはきちんとした理由があります。その理由をお伝えする前に、それぞれのレートについて見ていきましょう。
標準レート:16.27円 | 販売 | 買取 |
---|---|---|
金券ショップ | 16.28円 | 15.65円 |
クレジットカード | 16.75円 | |
北京の空港 | 17.75円 | 14.79円 |
国内空港 | 17.84円 | 14.42円 |
少し古いレートになっていますが、レートの差は現在でもそれほど変わりません。また、クレジットカードは手数料を1.5%、金利を年18%で計算しています。結果を見て少し驚くかもしれませんが、金券ショップは標準レートとほとんど変わらないレートで両替できています。
金券ショップは中国人に円を売ることで儲けており、そこで支払いに使われる元は、できるだけ手元に持っておきたくないため、このような低レートで買取できるというわけです。
こんな低レートで違法じゃないのかと思うかもしれませんが、外貨両替は免許も許可もいらず、自由なレートで売買が認められています。このため、金券ショップは違法でも何でもなく、安心して利用できます。
とはいえすべての金券ショップのレートがいいわけではありません。例えば大黒屋などは、銀行よりは少しマシな程度のレートで利用するメリットはほとんどありません。自分で探すのが難しいという人のために、おすすめの金券ショップをいくつかご紹介しておきます。
外貨両替ドルレンジャー
外貨両替ドルレンジャーは都内に4店舗ある金券ショップで、その中でも競合の多い新宿西口店では、ほぼ標準レートでの両替ができます。東京周辺で中国元に両替したいという人は、ここを利用しておけば間違いありません。
店舗:新宿西口・六本木・銀座3丁目・東京駅前
HP:https://d-ranger.jp
チケットショップアイギフト
大阪で中国元を購入したいときには、チケットショップのアイギフトがおすすめです。こちらも外貨両替ドルレンジャーと同様に、かなり良いレートで中国元を購入できます。
周辺には他にも金券ショップがいくつもありますので、念のため他の店舗のレートも確認しておきましょう。
店舗:大阪梅田
HP:http://igift.cside.com
観光のためなら両替は200元あればOK
レートを見て気づいた人もいると思いますが、日本円を中国元にして、あまった中国元を日本円に戻すと、トータルで20%近い手数料を取られることになります。1万円分余ったら戻ってくるのは8千円ですので、できるだけ無駄な両替はしたくないところですよね。
WeChat PayやAlipayのいいところは、このような手数料がかからないことにあります。手数料の観点からしても、もう両替をして現金を持っていくというのは時代の流れに逆行しています。クレジットカードがない場合を除いて、基本的には電子マネーを使えるようにしておきましょう。
どうしても現金がないと不安というのであれば、電子マネーを使えるようにしておいて、それにお守りとして200元だけ持っておけばOKです。クレジットカードを持っていないという場合は、現金で対応することになりますが、その場合には1日あたりどれくらいかかるかを概算で出して、必要なだけ持っていきましょう。
足りなくなったらどうするの?と思うかもしれませんが、キャッシングができるのでそれほど大きな問題にはなりません。キャッシングの方法については次章で詳しく解説していきます。
また1日にかかる費用についての詳細は下記記事で説明していますので、ぜひ参考にしてください。
いざというときはクレジットカードでキャッシング
金券ショップはとてもいいレートで両替できますが、それがメインの商売ではないので、店舗に中国元がほとんど残っていなということがよくあります。また東京や大阪ならいいレートの金券ショップもありますが、その他の地域ではそのようなお店はあまりありません。
このような場合には、クレジットカードのキャッシング機能を使ってお金を借りましょう。キャッシングは金利が発生しますが、帰国してすぐに返済すれば、金利もそれほど大きな額にはなりません。
キャッシングは空港や銀行のATMから簡単にできます。中国語なのでわかりにくいですが、次の手順で行ってみましょう。
- クレジットカードが使えるATMを探す
- クレジットカードをATMに挿入
- 暗証番号を入力
- 「取款(現金引き出し)」を選択
- 「信用卡账户(クレジットカード口座)」を選択
- 金額を選択もしくは入力して「确认(確認)」を押す
- 出てきた現金を受取る
- 「退卡(カード返却)」ボタンを押してカードを回収
ATMとクレジットカードの相性で利用できないこともありますので、その場合には別の銀行のATMでチャレンジしてみましょう。ちなみにJCBは、クレジットカードの裏に「Cirrus」と記載されていないものは利用できないことがよくありますので注意してください。
当然ですが、キャッシング機能のないクレジットカードではキャッシングできません。キャッシング利用枠を超えての借り入れもできません。利用する場合には、事前にカード会社に確認しておきましょう。
ちなみに楽天プレミアムカードなら、北京空港や羽田空港、関西国際空港のラウンジを無料で使うことができます。海外旅行傷害保険も付帯していますので、年に2回以上海外に行くのであれば10,800円の年会費の元が取れます。
もちろんキャッシング機能も持たせることができますので、クレジットカードが1枚しかないのであれば予備の意味でも作っておくことをおすすめします。
日本の空港での両替は避けよう
両替場所として絶対に避けたいのが日本の空港です。たとえば2019年のGWは10連休ということもあり、多くの日本人が中国に行きましたが、そのときの標準レートが16元だったにも関わらず、空港内の両替は19元以上のレートになっていました。
20%近い手数料を取られていることになり、ほとんどメリットがありません。しかも帰国したときの残金を両替するときにも、また20%取られるわけです。3万円を両替したら6千円取られるわけですから、かなり損ですよね。6千円あったら北京でかなり美味しいレストランで食事できます。
20%というのは大型連休だったというのもありますが、基本的に空港内の両替は10%以上の手数料がかかると考えて、緊急時以外には利用しないでください。日本の空港で両替するくらいなら、北京空港の銀行で両替するか、お土産代として使ってしまいましょう。