WeChat PayやAlipayがクレジットカードと紐付けできるようになり、外国人も利用できるようになり、外国人も飲食店やショップでの支払いで困るようなことがなくなりました。ところが、WeChat PayやAlipayを使えるだけでは、まだまだ制限があり、観光をするうえで不便に感じることが多々あります。
その壁を乗り越えるために必要になってくるのが、中国の携帯電話番号です。中国の携帯電話番号がないと故宮や頤和園などの観光スポットに行くこともできませんし、地下鉄も利用するたびに切符を購入する必要があります。そこでここでは、中国の携帯電話番号を入手する方法について解説していきます。
中国の携帯電話番号が必要な理由
中国は電子マネーが主流で誰も現金を使わなくなったいうのは、すでに多くの人が知っているかと思いますが、実はもうひとつ大きな変化が起きています。それが何をするにしても「登録」が必要になりました。たとえば北京で地下鉄に乗る場合には、切符を購入するときに身分証明書が必要になります。
もっとも現地の人たちはスマホアプリで地下鉄やバスに乗っているのですが、そのアプリを登録するのに身分証明書や中国の携帯番号が必要になります。外国人観光客の場合には身分証明書は入手できませんが、携帯電話番号がないとやはり不便な思いをする旅になってしまいます。
具体的に携帯電話番号を必要とするサービスにどのようなものがあるか見ていきましょう。
- 故宮や頤和園などの観光スポットの予約
- アプリを使った地下鉄やバスの乗車
- 各種アプリの登録
- 新幹線など高速鉄道の予約
- デリバリーの注文
- タクシーの予約
中国は変化が早いので、アプリによっては日本の電話番号でもこれらができることもありますが、2024年5月現在ではほとんどのサービスを使えませんでした。特に不便なのは地下鉄に乗るたびに窓口で切符を購入するということです。窓口にスタッフがいないときの絶望感ときたら……
そして観光客にとって厳しいのは、人気の観光スポットがほぼすべて予約制になっているということで、場所によっては当日入場も可能ですが、その際もアプリで予約して支払いまで済ませてしまう必要があります。せっかく北京に行ったのに何もできないなんてことになってしまいます。
それを回避するために中国の携帯番号が必要というわけですが、その中国の携帯番号は日本でも入手可能です。どうやって入手すればいいか次章で詳しく解説していきます。
中国の携帯電話番号を入手する方法
2泊3日程度の中国ツアーであれば観光地はツアーに含まれていますので、中国の携帯電話番号は必要ありません。でも個人旅行ですべて自分で手配するとなるとそうもいきません。北京旅をより満足度の高いものにしたいなら、中国の携帯番号を入手するのがおすすめです。
中国の携帯番号を入手する方法は大きくわけて3つあります。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
Amazonで中国SIMを購入
もっとも簡単なのがAmazonで中国SIMを購入するという方法です。これから中国に行くという人は、すでに中国で使える香港SIMなどを入手しているかと思いますが、それとは別に中国本土の通信業者が販売しているSIMカードを購入します。
いろいろあって迷うかもしれませんが「現地通話付き(携帯電話番号付き)」となっているSIMカードを選べばOKです。自分で選ぶのが難しいという人は「中国联通のプリペイドカード」を選んでおけば間違いありません。プリペイドカードですので、期限が過ぎたら使えなくなるので、中国旅行は単発だという人におすすめです。
チョコSIM
旅行や出張で1年間に数回中国に行くというのであれば、日本国内と同じように携帯番号の契約をしてしまいましょう。本来は中国に行かないと契約できませんが、中国の通信業者チャイナユニコムの子会社でもあるチャイナユニコムジャパンが「チョコSIM」というサービスをしており、日本にいながら契約できてしまいます。
最低でも1ヶ月480円の費用が発生しますが、自動延長の契約となるので解約申請をするまで中国の携帯電話番号をキープできます。SIMカードは郵送ですが、eSIMにも対応しているのでiPhoneなどを使っていれば中国にいながら契約するといったことも可能です。
eSIMならチョコSIMサイトで購入になりますが、物理SIMであれば楽天市場やAmazonでも販売していて、購入しやすいのが嬉しいところです。
チョコSIM:https://www.cuniq.jp
eSender(易博通)
eSender(易博通)は少しイレギュラーなサービスで、携帯電話番号のSMSのみ提供してくれます。専用アプリもしくはWeChatでメッセージのやり取りができるので、認証コードの受け取りだけできればいいという人に向いています。
ただし観光施設の予約ができなくなったり、デリバリーの注文ができなくなったりしたという報告もあるため、あまりおすすめはしません。
WeChatとAlipayの電話番号を変更しておこう
中国の携帯電話番号を入手したら、まずはWeChatとAlipayの電話番号を現地の電話番号に変えておきましょう。何をするにしてもこの2つのアプリがキーになっているので、ここをしておくことで、さまざまなアプリとの連携ができるようになります。
いずれもSMS認証が必要になりますので、電話番号の変更は中国に入国してからにしましょう。そして日本に戻ってきたら日本の番号に戻しておいてください(チョコSIMならそのままでOK)。
まとめ:何度も中国に行くなら携帯電話番号を取得しよう
中国は変化がとても早くて、この情報もすぐに使えないものになるかもしれません。半年に1回のペースで修正していきますが、ここに記載している内容が必ずしもいつまでも利用できるとは限りませんのでご注意ください。とはいえ、携帯電話番号があったほうが便利なことにはかわりありません。
中国も日本以上の物価になっており、少しでも出費を抑えたい気持ちもわかりますが、3,000円の出費で不便さを解消できるのですがら、それに見合うだけの効果は得られます。単発旅行ならAmazonで中国本土のプリペイドSIMを選び、出張などで何度も行くのであればチョコSIMに加入しましょう。
中国の携帯電話番号があれば、スマホひとつで中国に渡ってもいいくらい便利な時代になっています。ぜひ事前にしっかりと準備をしたうえで中国旅行をお楽しみください。
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