北京ではすでに現金を持ち歩かなくても生活できるくらい、電子マネーが定着しています。朝ごはんを売っている小さな屋台の支払いですら電子マネーで行います。そんな電子マネーにはいくつかの種類がありますが、下記の2種類が圧倒的なシェアを獲得しています。
- WeChatPay
- Alipay
WeChatPayはチャットアプリのWeChatにある機能で、LINE Payと同じようなものだと考えてください。ただ、LINE Payとは使える範囲がまったく違います。そしてAlipayはアリババグループの電子マネーです。
この2つはどちらも北京だけでなく、中国全土のほとんどのお店で使えます。ただし、登録に中国の銀行口座が必要なため、基本的には中国人しか使うことができません。支払いをしたときに、銀行口座から自動で引き落とされるためです。
ところが、さすがにここまで電子マネーが一般的になると、外国人旅行者が困ることになります。そのため、WeChatPayもAlipayも外国人への門戸を開く準備をはじめました。紆余曲折あったのですが、2023年からいずれもクレジットカードとの紐づけが可能になり、外国人でも問題なくWeChatPayで支払えるようになりました。
ちなみにアリペイの登録方法は別記事がありますので、下記リンク先をご参照ください。
WeChat Payに登録できるクレジットカード
WeChat Payには下記のクレジットカードを登録できます。
- VISA
- Master
- JCB
- American Express(AMEX)
- Diners
- DISCOVER
ただしクレジットカードによっては上記に該当していても登録できないこともありますのでご注意ください。
WeChat Payにクレジットカードを登録する手順
WeChat Payにクレジットカードを登録する手順は下記のようになります。
- WeChat Payの認証
- クレジットカード情報の登録
- 携帯電話番号によるSMS認証
- 支払いパスワードの設定
- パスポート写真のアップロード
- 顔写真のアップロード
まずやらなくてはいけないのが、WeChat Payの認証です。本人であることが認証できない場合、そもそもWeChat Payを開設することもできません。はじめてWeChat Payを使う場合には、右上の「+」をクリックして「マネー」を選びましょう。
あとは「マネー」を有効化するのですが、その過程で認証が行われます。ここで個人情報やパスポート情報の登録をして、次にクレジットカードを登録します。基本的には表示画面に従って入力していけば問題ありません。下記ページにて詳細な登録方法が記載されていますので、自力で登録するのが難しい場合には、参考にしてください。
決済額の上限
1度の決済:6,000元
1カ月累計:5万元
1年累計:6万元
利用できる金額に上限がありますが、旅行で利用するだけなら十分すぎる金額です。これ以上の高額な買い物をするときにはクレジットカードをご利用ください。
ポケットチェンジを使ったWeChatPayへのチャージ
以前は空港や駅などにあるポケットチェンジを使ってWeChat Payへのチャージが可能でしたが、現在は居民身分証、又は中国の銀行口座を持っている人だけがチャージできるようになっています。日本人はチャージできませんのでご注意ください。