北京のタクシーの乗り方

2019年12月14日

北京ではタクシーは市民の重要な交通手段のひとつです。タクシーは初乗り3kmで13元ですので、1元を16円で計算すると初乗りが208円ということになります。東京ですと約1kmで420円ですからなんと東京の1/6の値段ということになります。

タクシーをうまく活用できれば、かなりの時短になりますので、滞在時間が限られている旅行者の移動手段としては上手に活用したいところです。

ただ、北京でタクシーに乗るにはちょっとしたコツがあります。それを知っていないと乗車拒否に合うことも珍しくありません。北京でタクシーに乗るためのポイントについてここでは分かりやすくご紹介します。

乗車拒否はよくあること

まず知っておいてもらいたいのが、タクシーの乗車拒否です。これは決して珍しいことではありません。日本のタクシーのように市内の道をくまなく理解している運転手はほとんどいません。

さすがに王府井のような有名な観光スポットは抑えていますが、例えば地下鉄の小さな駅がどこにあるのかまでは知らないという運転手も多く、その場合は言葉が通じないのもあって乗車拒否されることがあります。

反対に小さな街から繁華街に行って欲しいという場合も「混むから嫌だ」と断られることもあります。運転手の気分次第で乗車拒否になることはよくありますので、あまり気にしないようにしましょう。

流しのタクシーは捕まりにくい

もうひとつ知っておいてもらいたいのが、流しのタクシーは捕まりにくいということです。北京ではタクシーはスマホで呼ぶのが当たり前で、運転手もそちらのほうが取り分が多いのだとか。

このため、流しのタクシーは以前よりもかなり捕まりにくくなりました。そのうえ中国語が通じないとなると乗車拒否されます。

タクシーに乗りたければ、観光地や大きなホテルなどのタクシーがすでに待機している場所に移動しましょう。もちろん運良く止まってくれるかもしれませんので、手は挙げておいたほうがいいですが、あまり期待しないでください。

ちなみにアプリそのものは外国人でも利用できますが、電話がかかってきますので中国国内の通話可能なSIMカードと中国語でのコミュニケーション能力が必要です。中国語を話せないのであれば、現段階ではアプリの使用は諦めてください。

乗車は助手席が基本!ドアは手動

日本のようにドアが自動で開いたり閉まったりしませんので、普通の車と同じように自分で開閉しましょう。乗車は助手席が基本だと考えてください。ただし、後部座席を選んでもまったく問題ありません。

助手席に座る場合には必ずシートベルトを着用しましょう。していない場合には運転手さんに注意されます。

金額はメーターに表示されますので、それに従って支払いをしてください。空港から市内、市内から空港などのルートは高速料金が掛かりますので、表示金額プラス高速料金になりますので注意してください。

目的地は名前と住所を紙に書いて見せる

中国語の発音はかなり難しいので、現地で生活できるレベルの中国語でないと目的地をきちんと伝えることができません。発音の問題だけでなく、その場所を知らないという可能性もあります。

目的地は住所と合わせて紙に書いて見せるようにしましょう。念のために最寄り駅の名前も書いておくといいでしょう。

北京のタクシーはチップ不要

中国は欧米のようなチップ文化がありませんので、タクシーの運賃以外にチップを支払う必要はありません。ただ、お釣りが数元くらいだったら、「お釣りはいらない」と言って渡しても構いません。このあたりは日本の感覚と同じです。

白タクは使うべきではないけれど

どのインターネットサイトを見ても「白タクは使ってはいけない」と書かれています。でも、どんなときも白タクがNGかというとそうでもありません。夜中などはなかなかタクシーが捕まらないことがよくありますので、それほど長い距離の移動でなければ、やや割高の金額を支払うだけでスムーズに移動できます。

正規のタクシーが使えるのにわざわざ白タクを使う必要はありませんが、きちんと値段交渉をした上で納得できる金額で乗せてもらえるなら白タクもそれほど悪くはありません。

ただ、トラブルになりやすいのは事実ですので、安全に旅を終えたいのであれば原則として白タクは使わずに、緊急時のみうまく活用しましょう。