本当に喜ばれる北京のお土産

北京に観光に行って意外と困るのがお土産です。メイド・イン・チャイナというだけで嫌がる人もいますので、何を買えばよろこばれるのか迷いますよね。でも、10年前と比べると環境はずいぶんと変わりました。

10年前は中国のお菓子というだけで本気で拒絶されていましたが、今では「中国のお菓子でしょ、あまりの食べたくないけどもらっておく」くらいには改善しています。100点満点で0点だったのが20点くらいの評価はされています。

中国製品が中国の食品が普通にスーパーに並んでいるので、抵抗感は以前ほどではなくなりました。でも、喜んでもらうためのハードルが高いことには変わりありません。

そんな北京でお土産を買うなら何がいいのでしょう?ここでは、本当に喜んでもらえるお土産に絞ってご紹介していきます。

目次

間違いないのは中国茶

北京のお土産として間違いないのは中国茶です。お茶の本場は中国というイメージが根付いているため、お茶だけは昔から喜ばれるお土産のひとつです。ただし、お茶を買うときにはできるだけスタンダードなものを選びましょう。

  • 鉄観音
  • 普洱(プーアル茶)
  • 龍井茶

このあたりを選んでおけば間違いありません。プーアル茶は少しクセがありますので、もしかしたら苦手な人もいるかも知れません。しっかりとした中国茶がいいなら鉄観音、軽い感じの緑茶がいいなら龍井茶がおすすめです。

女性へのお土産なら花茶も人気です。

  • ジャスミン茶
  • 工芸茶

花茶は分類が少し難しいのですが、ジャスミン茶は緑茶や白茶をジャスミンのつぼみで香りをつけたお茶です。ふわっと広がる花の香が心地よく、クセのない味で誰にでも喜ばれます。

工芸茶というのは、お花のつぼみそのものをお茶にしたものです。お湯をそそぐとグラスの中で花が開きますので、見た目も楽しめます。

少し前から中国で人気が出ているのが「小青柑」。小さな柑橘の皮につつまれたプーアル茶で、柑橘の香りとプーアル茶の香りがミックスされ独特な風味になります。好みが分かれるお茶ですので、まずは自分で試してみましょう。

自分で街歩きしながらお茶屋さんを探すのもいいですが、難しいときには「呉裕泰茶荘」で購入しましょう。1900年に開業した老舗中の老舗です。北京の歴史を見守ってきたお茶屋さんの茶葉は品質の高さに定評があります。

シンプルで美味しい稲香村の月餅

中国土産の定番といえば月餅ですが、日本人の味覚に合うものを選ぶのは思ったよりも大変です。高級な月餅を買ったのに、味がいまいちだったというのはよくある話です。

価格が安くて日本人の味覚に合う月餅なら「稲香村」がおすすめです。おすすめしなくても、北京の観光地に行けばどこにでもあります。北京空港第3ターミナルにもありますので、余った中国元で買ってしまうのもいいかもしれません。

量り売りもしていますので、美味しそうなものをいくつか見繕って購入できますので、バラマキ用のお土産としても最適です。

北京には稲香村がたくさんありますので、比較的新しいチェーン店かと思いきや、こちらも1895年開業と、100年以上の歴史を誇る老舗です。内乱で閉店していた時期もありましたが、今や知る人ぞ知る名店です。

見惚れるほどに美しい陶器

北京のお土産でおすすめなのが陶器です。ボーンチャイナと名付けられたヨーロッパの食器は、中国の陶器への憧れから作られたものであることは、あまり知られていません。

清王朝時代の末期に、イギリスが貿易のために中国にやってきました。イギリスは中国のお茶や絹、そして陶器を欲しがりましたが、中国は欲しいものがなにもないため、イギリスは輸入超過となってしまいました。

そこで、イギリスはバランスをとるために、インドで作ったアヘンを清に売りつけたというのが、アヘン戦争の始まります。

それはともかく、世界中が憧れたのが中国の陶器です。そして、茶器をはじめとした美しい陶器を格安の値段で購入できます。もちろん、驚くような値段のものもありますが、数百円で購入できるものもあります。

茶器だと日本のぐい呑とほぼ同じサイズですので、日本酒をよく飲む人へのお土産におすすめです。もちろん、自分へのお土産にもいいですよ。

中国好きの人へは燕京ビール

中国を好きな人へのお土産としては、燕京ビールがおすすめです。中華圏ならではの薄い味のビールは、必ず喜んでもらえるお土産のひとつです。中国に何度も行ってたけど、最近行けてないという人は懐かしんでくれるはずです。

お酒ですので缶ビール(350ml)なら6本まで持って帰ってこれます。もっともビールなら、1リットルごとに200円しか税金がかかりませんので、たくさん持って帰ってきても申告すれば問題ありません。

ただ、重たいのでそんなにたくさんは持って帰れないかと思いますが。

中国ビールはコンビニやスーパーで購入できます。スーパーのほうが安く買えますが、スーパーのビールは冷えていません。ホテルで飲む用はコンビニで購入し、お土産用はスーパーで購入しましょう。

北京でお土産を買うときの注意点

ここでご紹介したお土産なら、ものすごく喜んでもらえるかどうかはともかく、そうそう無碍にされることもありません。でも、お土産を買うときには注意したい点があります。

  • パッケージがおしゃれなものを選ぶ
  • 型くずれしないようにパッキングする
  • 出国手続き前に購入する

大事なのは手渡すときの状態です。中国製品は質が悪いと思われがちですので、ボロボロの状態で手渡すと印象がさらに悪くなります。反対に、きれいな状態で渡すことができれば「これちょっといいかも」となります。

特にお茶を買うときはパッケージ重視で選びましょう。小さくてオシャレなお店で選ぶことで、かわいいパッケージのお茶を手に入れることができます。反対に安っぽいパッケージはNGです。

また、パッキングするときにはタオルにくるむなどして、お土産が型くずれしないように気をつけましょう。せっかくのお土産を喜んでもらうための、ちょっとした気遣いをプラスして喜んでもらいましょう。

ちなみに、北京空港の出発ロビーの売店は改修のためか年々敷地面積が減っており、2019年5月時点では免税店以外ほぼ何もない状態です。お土産は出国手続きを済ませる前に購入しておきましょう。

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