北京と日本の時差はどれくらい?現地時間の確認方法まとめ

日本から北京へのフライトはおよそ4時間と比較的近く、気軽に行ける海外のひとつです。時差は1時間しかなく、時差ボケにならないというのも北京の魅力のひとつ。ただ、その「たった1時間」の時差ゆえに、スケジュール管理の失敗を引き起こすことがあります。

たとえば、帰国便の出発時間を勘違いしてフライトに間に合わなくなったり、オンライン会議の時刻を間違えてしまったりと、「たった1時間」だからこそ、観光でもビジネスでもミスが起こりやすくなっています。そこで、ここでは1時間の時差による失敗を防ぐためのポイントをご紹介していきます。

目次

北京と日本の時差はどれくらい?

すでにお伝えしましたように、日本と北京の時差は「1時間」で、日本のほうが1時間進んでいます。

具体的には、日本時間は「UTC+9」、北京を含む中国全土は「UTC+8」になります。そのため、北京が午前9時のとき、日本は午前10時という関係になります。

中国は広大な国土を持っていますが、全国で同じ「中国標準時(UTC+8)」を使用しているのが特徴です。東西にとても長い国であるため、場所によっては「実際の太陽の動き」と「時計の時間」に大きなズレがあることもありますが、北京はほぼ標準時に近いため、違和感はありません。

ただし、緯度が盛岡と同じですので、夏場は東京や大阪と比べると日が沈む時間が遅くなり、冬場は日没時間が早くなります。また、中国は日本と同様にサマータイム制度は採用されていません。したがって、1年を通して常に時差は1時間で一定です。

1時間の時差による影響

「たった1時間の時差だから大丈夫」と思いがちですが、実際の旅行や出張では、このわずかな時差が意外な影響をもたらすことがあります。ここでは、北京滞在時に気をつけたい時差による代表的な影響を3つご紹介します。

フライト時刻の混乱

国際線では「現地時間」で出発・到着時刻が表示されるため、日本と北京のどちらの時間かを意識していないと、空港で慌てることになりかねません。とくに乗継便がある場合や現地集合のツアーでは、1時間のズレが混乱につながります。

たとえば乗継便の出発が16時になっていて、カフェで休憩中に腕時計を見たらすでに16時。大慌てでお店をでて搭乗口に行ったら、まだ1時間前で間に合ったなんてことも起きたりします。幸い日本から北京に行く場合には、日本時刻のほうが進んでいるので遅刻につながることはあまりありません。

日本との連絡のタイミングを逃す

北京に滞在中に日本の家族や職場と連絡を取る場合、1時間の差で相手がすでに就寝していたり、勤務を開始していたりすることもあります。仕事のオンライン会議などでは、双方の時間帯をきちんとすり合わせておかないと、トラブルやすれ違いの原因になることもあります。

就寝リズムや食事のタイミングにズレが発生する

たった1時間の時差ですが、体は日本時刻に合わせて活動しています。毎日23時に就寝して6時に起床していたとします。北京でも同じように現地時刻の23時に寝て6時に起きようとしても、現地時刻の5時に目が覚めてしまい、睡眠不足になることがあります。

日本時刻に合わせて空腹になるため、北京滞在中はいつもよりも早くお腹が空いてしまい、でも行きたいお店が営業開始前だったなんてことも起こります。

わずか1時間の違いとはいえ、旅や仕事の効率に影響するケースもあるため、出国前から「北京時間」で行動する意識を持つことが快適な滞在のカギになります。

スマホやスマートウォッチを北京の現地時間に合わせる方法

腕時計を北京の時刻に合わせるのは、マイナス1時間にするだけでいいのですが、スマホやスマートウォッチの時刻をどう合わせればいいのかわからないという人も多いかと思います。でも安心してください。スマホやスマートウォッチは、基本的に自動で現地時間に変わるように設定されています。

もし自動設定になっていなかったら、次の手順で自動設定に変更しましょう。

Android

「設定」→「システム」→「日付と時刻」
 ・日付と時刻の自動設定:ON
 ・タイムゾーンの自動設定:ON

iPhone

「設定」→「一般」→「日付と時刻」
 ・自動設定:ON

ポイントは「電波をつかむ」ことです。データ通信をオフにしていたり、機内モードにしていると時間が変わらないこともあるので注意してください。

また電波時計などは自動で切り替わるものと、そうでないものがあります。GPS内臓の電波時計であれば自動的に変わるようになっていますが、機種によっては手動で変えなくてはいけないものもありますので、北京空港に到着したらすぐに確認しておきましょう。

スマホやスマートウォッチの時刻が変更されているのか確認したい場合は、Googleの検索窓に「北京 時間」や「Beijing time」と入力してください。そうすると現在の現地時間が表示されます。スマホやスマートウォッチの時間と違っていれば、上記の方法で変更しておきましょう。

北京滞在中に時差で注意すべきこと

日本と北京の時差はわずか1時間ですが、現地での行動や日本との連絡においては、意外なところでその差が影響してきます。スムーズな滞在を実現するために、以下のポイントに注意しましょう。

日本とのオンライン会議・連絡時間を正確に共有

ビジネス目的で北京に滞在している場合、日本との打ち合わせやオンライン会議の開始時刻に注意してください。「開始時刻:15時」としたときに、どちらの時刻の15時なのかを明確にしておかないと、会議に遅れたり、相手を待たせてしまう可能性があります。

そうならないように、オンライン会議開始の時間や電話連絡する時間を正確に共有するように心掛けてください。

日本からの連絡に配慮する

LINEや電話などで日本と連絡を取るときは、相手の時間帯も意識しましょう。北京にいると「まだ22時」と思っていても、日本ではすでに深夜の23時になっています。夜間や早朝の連絡は相手の生活リズムを妨げる可能性があるため、送信前に1時間の差を思い出しましょう。

現地での集合時間・スケジュールを確認

現地ツアーやアクティビティの開始時刻も、基本的には「北京時間」で記載されています。スマホや腕時計が日本時間のままだと、勘違いして遅刻してしまう可能性があります。空港に到着したらすぐに、スマホの時計が現地時間になっているか確認しておきましょう。

体内時計とのギャップに注意

1時間の時差でも、人によっては体内リズムが微妙にズレて体調に影響が出ることがあります。とくに深夜便や早朝便で移動した直後は、眠気・空腹・集中力の低下を感じる場合もあります。到着初日は無理をせず、余裕のあるスケジュールを組んでおくと安心です。

時差1時間でも気を抜かずに準備を!

日本と北京の時差はたった1時間ですが、だからこそつい油断しがちです。フライト時刻の見誤り、オンライン会議の時間調整ミス、体調管理のズレなど、小さな時差ゆえに思わぬトラブルにつながるケースも少なくありません。

空港に到着したら、スマホやスマートウォッチの時刻が変更されているのかを確認し、変更されていないようならすぐに設定を変えておきましょう。「たった1時間だから大丈夫」と思って先送りするから失敗します。しっかりと準備を整えて、北京での滞在をストレスなく楽しみましょう!

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