旅がいいものになるかどうか。それは美味しいものを食べられたかどうかで言っても過言ではありません。散々な目にあっても、美味しいものを食べられたら気持ちが落ち着くものです。
でも、北京の場合には美味しいお店を探すのがかなり大変です。インターネットで調べて行ったのに、そのお店がすでにないということがよくあります。老舗店でもないかぎり、あっという間に別のお店に変わっていたりします。
そもそも1ブロックが長すぎるので、いる場所からお目当てのお店までがあまりにも遠すぎるなんてこともあります。ですので、ある程度は自分でお店を見て「ここはいいかも」と判断できるコツを身に着けておきたいところです。
ガイド本やインターネットに頼らずに、美味しいお店を見つける。
簡単なようでとても難しい課題ですが、ちょっとしたポイントをつかめば、少なくともハズレを引きことはなくなります。それでは、どうやって美味しいお店を見つけることができるのか、そのポイントをご紹介します。
- お客さんがたくさん入っている
- 店員さんが退屈そうにしていない
- 清潔感がある
基本的にはこの3点を意識してお店を選べば、美味しいお店に出会うことができます。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
お客さんがたくさん入っている
10年前、北京の人たちは行列に並ぶということをしませんでした。それはマナーという話ではなく、並んで食べるくらいなら別のお店に行くのが一般的だったということです。
ところがここ数年、北京の人たちが行列を作るようになっています。お店によっては1時間待ちというのも珍しくありません。もちろん、そういうお店は確実に美味しいお店です。
ただ行列になっていると、観光で時間が限られている場合には避けたいところ。ですので、そこそこお客さんが入っているお店を選びましょう。座席の半分以上が埋まっていればOKです。空席が少なければ少ないほうがいいです。
そのときにお店に熱気があればなおおすすめです。熱気というのは感覚的すぎて分かりにくいかもしれせんが、市場のような雰囲気といえば分かるでしょうか。反対にどんよりとした雰囲気のお店は避けましょう。
ただし高級店の場合には、お客さんがいっぱいということはまずありません。そういうお店なら客数を気にする必要はありません。
店員さんが退屈そうにしていない
お店の人が退屈そうにしているお店はNGです。まず暇であることがマイナスですし、きちんと教育ができていない証拠です。以前の北京ならよくある風景でしたが、最近は美味しいお店ほど店員さんがキビキビしています。
あくびをしながらスマホを眺めている。よく見かけますが最悪です。それを許しているお店ですから、料理もどこかだらしなく、しまりがない感じに仕上がってしまいます。こういうお店は避けておきましょう。
清潔感がある
5年くらい前なら「ネオンが光っているお店」が美味しいお店でした。それだけお金をかけられるわけですから、儲かっている証拠です。いまでもそれはひとつの基準になりますが、最近は落ち着いたオシャレなお店も増えています。
このため、店構えに清潔感があるかをチェックしましょう。看板に砂ぼこりが溜まっているようなお店はNGで、お店そのものが古い感じでも、きれいに掃除しているお店はかなり期待できます。
ただし、できたばかりのお店は何もしなくても清潔感があります。そういうお店は店員さんの態度や、お客さんの入り具合も合わせてチェックしましょう。
念のため地図アプリ「百度地图」で評価を見ておこう
上記の3点を意識するだけでも、美味しいお店を見つけることができますが、念のため地元の人たちの評価もチェックしましょう。調べる方法はとても簡単です。地図アプリ「百度地图」を開いて、お店の評価を見てみましょう。
お店の前にいるはずですので、現在地を示して拡大すればお店の名前が出てくるはずです。そこをタップすると評価を見れます。5段階評価ですので4点以上ついていれば間違いありません。
評価だけでなく評価している人数も確認しましょう。ここが多ければ多いほど人気店ということになります。写真なども合わせてチェックして、美味しそうだと感じたら思い切って入ってみましょう。
ここまでして、美味しくなかったらそれは好みに合わなかっただけのことです。最初はどうしてもアンテナの感度が合いませんが、何度もやっていると自動的に美味しいお店が分かるようになります。
北京に行ったら、1食くらいはガイドブックやインターネット情報に頼らずに自力で美味しいお店を見つけてみましょう。