本当は誰にも教えたくない炸醤麺の美味しいお店

北京は移り変わりのスピードが速い街で、1年前にあったお店がもうなくなっているなんてことがよくあります。このため、このサイトでもあまり「このお店は美味しいよ」という紹介はしないようにしています。

そして、本当に美味しいお店は自分だけの秘密にしたいところですが、ガイドブックにも載っていないようなお店の場合、観光客がそんな隠れた名店に出会う確率はほぼゼロです。せっかく北京を観光するのにそれはもったいないことです。

そこで、今回は北京名物である炸醤麺の美味しいお店をご紹介します。

目次

铸钟褡裢火烧(鼓楼店)

铸钟褡裢火烧は炸醤麺の専門店ではありませんが、お店では多くの人が炸醤麺を注文しています。私は中国の麺料理があまり得意ではないのですが、ここの炸醤麺を食べたときは衝撃的でした。

もちろん他のお店で炸醤麺を食べたことがありますが、北京名物と呼ぶには少しさみしい味で「もっと美味しいものはいくらでもあるのに」なんて思って、ここ最近は少し敬遠していました。

でも、铸钟褡裢火烧の炸醤麺を知ってしまったら、もうこのお店の味の虜です。

铸钟褡裢火烧は后海地区に位置し、近くには鼓楼や鐘楼などがありますが、このお店のある道を観光で歩くことはまずないかと思います。北京在住の日本人であれば、何度か歩いたことがあるかもしれません。

とても小さなお店で、30〜40席くらいでしょうか。大人数での来店には適していません。時間をずらせば10人くらいなら1つのテーブルに座ることができます。ランチタイムとなると2〜3人がいいところです。

とても繁盛しているお店で、時間帯によっては行列ができています。ただし、ランチタイムは回転がとても早いので、待っていればすぐに順番がやってきます。

炸醤麺の味の決め手になるのが肉味噌で、铸钟褡裢火烧の肉味噌はコクがありながらもクセがそれほど強くなく、いくらでも食べられます。もちろん麺も野菜も美味しいのは言うまでもありません。

中国の麺は中国人向けに作られていますので、どうも日本人には合わないということがよくありますが、铸钟褡裢火烧の炸醤麺は間違いなく日本人好みの味付けです。

芥末墩(白菜のマスタード和え)

他の料理の味付けも、クセがほとんどなくビールによく合います。いくらでも食べられる気がして、どんどん注文しましたが、ものすごく安いのも铸钟褡裢火烧の魅力のひとつです。

炸醤麺も1杯20元です。おそらく普通の人はこれを1杯食べきるのも難しいくらいの量が盛られています。他の料理も楽しみたければ、2人で1杯くらいがちょうどいいかもしれません。

店員さんもとても親切で、ローカルなお店ですのでもちろん日本語は通じないものの、何とかしてコミュニケーションを取ろうとしてくれます。そして笑顔で対応してくれるのも嬉しいところです。

日本人のお客さんが少ないから珍しいのかもしれません。

炸醤麺以外のおすすめは「芥末墩」とお店の名前にもなっている「褡裢火烧」です。メニューには写真も載っているものもありますので、指差しでも通じます。気をつけたいのは、どれも量が多いということです。

2人なら炸醤麺1つと料理2皿で十分ですので、頼み過ぎには注意しましょう。もちろんガッツリ食べたいなら、炸醤麺を1人1つでもOKです。わたしはいつも1人前をぺろりといただいています。

店舗情報

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