【南鑼鼓巷】北京の原宿竹下通り!北京の今がわかる街

世界中どこに行っても、エネルギーを持っているのは若者です。新しい文化を作るのも若者ですし、将来の国を担うのももちろん若者です。彼ら彼女らは偏見も少なくフラットな目で物事を見ることができます。

その一方で流行に流されやすいというのも世界共通。そんな北京の若者が集まる場所があります。それが南鑼鼓巷で、北京の原宿・竹下通りみたいな場所だと思ってもらえれば分かりやすいかもしれません。

北京の流行がよく分かり、活気も感じることができる南鑼鼓巷。路地を1本入ればそこは古き良き時代の中国がある街。ここではそんな南鑼鼓巷についてご紹介していきます。

目次

南鑼鼓巷は古き良き街にできた最新スポット

南鑼鼓巷は明や清の時代には、高官や貴族の住宅地として栄えました。元時代の胡同がベースとして残っている貴重なエリアで、古き良き時代の中国を愛する人たちが大切にしてきた街でもあります。

以前から四合院を活かしたオシャレなレストランやカフェなどが点在していましたが、注目を浴び始めたのは2000年前後から。再開発が進み、古い胡同が次々と消えていきましたが、開発により南鑼鼓巷の路面にはいくつものお店が並び、流行に敏感な若者が集い始めました。

南鑼鼓巷は南北800mしかない1本道で、原宿の竹下通りが360mですので、その倍の距離がショッピングエリアとして続いています。竹下通りと違うのは、ほぼすべて平屋の路面店であるという点です。

再開発されたとはいえ、最新のビルが立ち並ぶのではなく、かつての南鑼鼓巷の雰囲気を残すように新しい建物が造られたので、再開発から時間が経過したことで、どことなく風情のある街に育っています。

ただし休日にもなると、人で溢れかえってしまい風情を楽しむどころではなくなってしまいます。だからこそ北京っ子のエネルギーを感じることができますが、それに対抗できるだけのエネルギーがない場合には、ただただ疲れることになるかもしれません。

オシャレ小物が多くてお土産選びに最適

南鑼鼓巷のお店は入れ替わりが激しく、1年前に流行っていたお店がなくなっているということもよくあります。流行の先端にあるため、流れに乗れなかったお店、流れを作り出せなかったお店はすぐに消えていきます。

このため、南鑼鼓巷には洗練されたお店が多く、北京では珍しいオシャレ小物が多く揃う街でもあります。中国のお土産は衛生面の不安から、お茶以外の飲み物、食べ物はあまり好まれませんが、雑貨なら喜んでもらえます。

そういう雑貨や小物を選ぶのに、オシャレなお店の多い南鑼鼓巷はとてもおすすめのエリアになります。

ただし、観光地価格でやや値段が高いという難点もあります。同じものが別の場所にある場合と比べると、1.5倍くらい高いかもしれません。それでも接客が丁寧ですし、梱包資材もこだわっているので、それくらいの価値はあります。

物価が高いということもあり、通りには人が溢れかえっていますが、お店の中は人が少なくて落ち着いているというのも面白いところです。北京っ子にとっては、買い物よりも、街ブラ&買い食いを楽しむ場所が南鑼鼓巷なのです。

南鑼鼓巷で最新グルメを楽しもう

日本でも若者に流行りのフードがあるように、北京でも同じようにその時々の流行フードがあります。流行なのでそれはすぐに移り変わりますが、最新の流行を知りたければ南鑼鼓巷を歩いて、若者が何を食べているかを見ればすぐに分かります。

南鑼鼓巷はたくさんの飲食店があり、テイクアウト形式で様々なジャンルのフードを楽しむことができます。基本的にはジャンクフードに分類されるものが多く、屋台感覚で気軽に購入できます。

劇的に美味しいということはありませんが、「お、これって斬新」という感じでこれまでにない味覚や食感を体験できるのが、南鑼鼓巷フードの魅力です。日本にないものが多いので、目新しさと外で食べる開放感が調味料になっています。

北京っ子の定番は「文宇奶酪」のヨーグルト。200年の歴史があり、宮廷でも食べられた味だとか。レジで注文をしてからカウンターで受け取るので、言葉が通じないと不安になるかもしれませんが、思い切って入る価値ありです。

文宇奶酪店(南锣鼓巷店)|大众点评

他にも気になるお店があったら、どんどん試してみましょう。1人で食べるとすぐに満腹になるので、友だちとシェアするのがおすすめです。

人混みに疲れたら路地に入ろう

南鑼鼓巷はとにかく人が多いので、歩いているだけで疲れてしまいます。ちょっと人の多さに酔ってしまったら、好きな路地を適当に曲がってしまいましょう。少し入れば住宅街で、昔ながらの胡同の雰囲気を感じることができます。

ただし完全なる住宅街で、地元の人たちが暮らしている場所ですので、必要以上に騒がないようにしましょう。北京らしさを感じながら静かに散策するのが、おすすめの楽しみ方です。

地元の人と目で挨拶するというのもいいですし、日本人らしく会釈をするのもいいかもしれません。肩肘張らずにリラックスできるのが胡同のいいところ。もちろん画になる風景も多いので、カメラ好きにもおすすめです。

賑やかな南鑼鼓巷と静かな胡同のコントラストが癖になって、北京に行くたびにほぼ毎回訪れている場所のひとつです。何をするわけでもなくても「いま自分は北京にいる」ということを実感できる面白いエリアですので、ぜひ訪れてみてください。

南鑼鼓巷へのアクセス

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