北京は歴史の街という印象が強いかもしれませんが、最先端の芸術都市という一面もあり、すでに世界に知られたアーティストも多く暮らしています。そんなアーティストがが拠点としているが798芸術区です。
798芸術区は、これから世界に羽ばたくアーティストの作品にも触れることができるということで、世界中からアート関係者が足を運びますが、地元っ子にしてみれば絶好の写真撮影スポットになっています。
どこを切り取っても画になる街。ただ歩いているだけでも楽しくなってくるのが798芸術区です。アートがわからなくても十分に楽しめるエリアですので、北京の今に触れたい人にはぜひ訪れて欲しい場所のひとつになります。
798芸術区はどんなエリア?
名前かも分かってもらえるかと思いますが、798芸術区はアートの街です。アーティストの拠点でもあり、街全体が作品のひとつとなっています。路地に奇抜なモニュメントが立っていたり、壁に作品が描かれていたり。
ここにはかつて718聯合廠と呼ばれる軍の工場エリアがあり。武器や半導体などを作っていました。その718聯合廠の一部が798廠と呼ばれ、工場が閉鎖したあとに、アーティストのアトリエとして使われ始めたという歴史があります。
このため、798芸術区には廃工場の名残がいくつもあります。それすらもアートになっているのが面白いところです。
中国は国主体でこのような特別区を作ることがよくありますが、この798芸術区はアーティストが勝手に作ったもので、反体制を助長しかねないとして取り壊しが決まっていました。
その流れを変えたのは、すでに798芸術区を拠点にしていたアーティスト達でした。世界に向けて798芸術区の存在をPRをし、そして純粋にアートを楽しめる場所へと変革を行っていきました。
結果的に商業的なエリアになってしまいましたが、観光で行くにはちょうどいい空気感に落ち着いています。
798芸術区はとにかく広い
798芸術区の広さは60万平方メートルあります。東京ドーム13個分の広さと言えばいかに広いかが分かってもらえるかもしれません。すべてを見て回るには1日かかりますので、ぷらっと散策するくらいがちょうどです。
どんなアートに出会えるかは「縁」ということで。
楽しむポイントは「思い切って入ってみる」です。言葉が通じないなんて気にする必要はありません。気になった場所にどんどん入っていきましょう。間違って入ってしまったら出ていけばいいだけです。
細い路地もどんどん入っていきましょう。そういうところに思わぬ出会いがあったりするものです。
気をつけたいのは、このエリアにはコンビニがないといことです。このため、水は798芸術区に向かう前に購入しておきましょう。レストランやカフェは充実していますので、休憩できる場所はいくつもあります。
とはいえ、かなり歩き回ることになることだけは覚悟しておきましょう。
798芸術区の写真
アートを言葉にするのは野暮というものです。なので、798芸術区がどんな場所なのかが分かる写真をいくつか掲載しておきます。
798芸術区は北京でも有数のグルメエリア
798芸術区は商業施設といった面もあり、他のエリアではなかなか見かけない上品なレストランやカフェが集まっています。ただし、価格はやや高めで日本で食事やお茶をするのとほとんど変わりません。
それでも、カフェのスイーツなどは日本でもなかなか出会えないレベルで、そしてすべてがフォトジェニックです。スイーツですらアートになる街ですので、積極的な休憩がおすすめです。
とはいえ、初めてではなかなか美味しいお店を見つけられないと思いますので、人気のカフェとレストランをいくつかご紹介しておきます。
カフェ
VOYAGE COFFEE(798艺术区店)
カフェラテとティラミス、クロワッサンが人気のカフェ
喜茶(751DP店)
オリジナル茶、ソフトクリームが人気のカフェ
CLOUD 9 COFFEE
カフェラテとクッキーがおすすめのくつろぎカフェ
与兮至甜cafe
可愛らしいケーキが人気の緑がいっぱいのオシャレカフェ
レストラン
菀·蔓
明るくて開放的な雲南料理のレストラン
宽饭(798艺术区店)
カフェのようにお手軽な雰囲気がありながらも、本格的な広東料理を楽しめるレストラン
万小馆川菜·江湖蛙(798店)
辛いものが大好きという人におすすめな四川料理のレストラン
798芸術区へのアクセス
北京地下鉄14号線:将台駅下車(徒歩25分)
地下鉄14号線の高家園駅(高家园站)が完成し、とてもアクセスしやすくなるはずなのですが、駅はできているもののなぜかオープンが延期されており、現在は将台駅からテクテク歩くことになります。
ただし、一卡通を持っているなら、バスでアクセスすることもできます。大山子路口南行きのバスが、東直門駅から出ていますので401番のバスを探してください。でも、急ぎではないなら、ゆっくり散策がおすすめです。