万里の長城は何時間で行ける?トランジットでの観光は可能?

北京を訪れた人の多くが訪れたい場所のひとつが世界遺産の万里の長城ですよね。できることならトランジットの待ち時間でも行ってみたいという人や、出張後の空き時間に行ってみたいという人もいるかと思います。ただネットで情報を集めても、短時間では移動が難しいという人もいれば大丈夫という人もいて、悩ましいところです。

ここではそんな万里の長城への移動や観光するのにどれくらいの時間がかかるのかについてご紹介します。合わせてトランジットの待ち時間に訪れる方法や注意点なども解説していきます。

目次

北京市街地から八達嶺長城までの所要時間は30分〜2時間半

北京にはいくつかの万里の長城がありますが、その中でもアクセスしやすいもののが八達嶺長城です。バスでも電車でも行けますが、電車は1時間に1本程度というのがネックになります。このため、バスでのアクセスが理想ですがバスは渋滞により時間が読めないという難しさがあります。

それぞれの所要時間と料金を比較してみましょう。

高速鉄道(S2線または京張高铁)

所要時間約30分~1時間
出発地点S2線:黄土店駅
京張高铁:北京北駅・清河駅
ポイント渋滞の影響を受けず、快適で時間が読みやすい。

路線バス

所要時間約1.5~2.5時間
出発地点徳勝門バス停(地下鉄2号線「積水潭駅」付近)から877番急行バス
料金現金約12元、交通カード(一卡通)で半額程度
ポイント朝のラッシュ時や休日は渋滞により時間がかかる場合あり

タクシーまたはDiDi

所要時間約1~2時間
移動距離北京市中心部から約70km
料金片道200~300元程度
ポイントドアtoドアで便利だが、渋滞時は時間が読みづらい

限られた時間で万里の長城に移動したいなら、高速鉄道(S2線または京張高铁)がおすすめです。バスやタクシー、DiDiは時間を読むのが難しく、そして高速鉄道よりも時間がかかります。ただ高速鉄道を使ったとしても、電車の待ち時間も含めれば往復で3〜4時間かかると考えておきましょう。

バスやタクシー、DiDiを利用するなら万里の長城までの移動時間として5時間〜5時間30分は見ておく必要があります。アクセスしやすい八達嶺長城でもこれくらいの時間がかかりますので、他の万里の長城はさらに時間がかかると考えてください。

八達嶺長城への移動方法については別記事がありますので、詳しく知りたい方はそちらをご参照ください。

八達嶺長城の滞在時間は2時間〜4時間

八達嶺長城についたら、すぐに引き返すというわけにはいきませんよね。しっかり自分の足で歩いてみたいかと思います。そう考えると、少なくとも2時間くらい、できれば3時間は滞在したいところです。ちなみに八達嶺長城の端から端まで歩くと4時間くらいかかります。

食事をするならもう少し時間が欲しいところですが、万里の長城の施設内での食事は割高ですので、できれば市街地や空港に戻ってからのほうがおすすめです。

また八達嶺長城は平日でも混雑しており、時間帯によっては数時間待ちになることも珍しくありません。入場できればいいほうで、入口まで行ったのに入場できないなんてこともあります。そういう意味では限られた時間で訪れるのには、万里の長城はあまり適していません。

八達嶺長城に入場できなかったら八達嶺古長城に移動しよう

数年前から八達嶺長城は大混雑しており、入場するのに数時間待ちになることも珍しくありません。せっかく空港から万里の長城まで移動してきたのに、フライトの関係で数時間も待っていられないという場合は、DiDiやタクシーで八達嶺古長城に移動しましょう。

15分もあれば八達嶺古長城に到着でき、待ち時間なしで混雑していない万里の長城を堪能できます。もちろん八達嶺古長城も世界遺産に含まれており、八達嶺長城とは違った美しさを楽しめます。

北京首都空港から八達嶺長城までの所要時間は1時間15分前後

北京首都空港でのトランジットで時間がある場合、北京観光できるということで万里の長城まで行ってみたいという方もいるかと思います。ただ、トランジットは次のフライトの時間が決まっているため、その時間までに戻ってこられるかどうか不安という方もいるかと思います。

結論からいえば、トランジットの待ち時間が6〜7.5時間あれば万里の長城観光は可能です。ただし、空港から万里の長城まで移動し、観光して戻って来るまでには2つの不確定要素があります。

  • 高速道路が渋滞する可能性がある
  • 万里の長城で入場待ちになる可能性がある

まず、高速道路が混むリスクがあり、想定よりも2時間くらい多く移動に時間がかかる可能性があります。さらには万里の長城の入場が数時間待ちになることもあります。待って入れたらいいほうで、そもそも万里の長城まで行ったのに入場規制で入れないこともあります。

理論的にはトランジットで万里の長城観光は可能なのですが、かなりリスクを負うことになります。トランジットに12時間くらいあるというのであれば問題ありませんが、時間ギリギリになりそうだという場合には、万里の長城往復は諦めて、市内観光を楽しみましょう。

市内観光でのおすすめスポットは別記事でご紹介していますので、そちらをご参考ください。

それでもやっぱり万里の長城を見てみたいという方は、タクシーもしくはDiDiを利用して北京首都空港から万里の長城に直接向かいましょう。北京首都空港から八達嶺長城までは1時間15分くらいで移動できるため、往復でも2時間30分しかかかりません。

万里の長城に2時間滞在するとしても4時間半で戻ってこれる計算になります。もちろん、渋滞のリスクや入場待ちのリスクもあるためおすすめはしませんが、トランジットの時間が十分にあるなら検討してみる価値はあります。

また、渋滞と待ち時間のリスクを抑えて万里の長城に行きたいなら、八達嶺長城ではなく北京首都空港からの北側にある慕田峪長城に向かうという選択肢もあります。こちらも人気の万里の長城ですが、移動時間はそれほど変わりはありませんが、八達嶺長城ほどは混雑しません。

ただし、慕田峪長城は敷地に入ってからの移動が長く、滞在時間を多めに見積もっておく必要があります。

ちなみにそれぞれの料金相場(片道)は下記になります。往復で1万円前後かかりますので、できれば複数人で行くことをおすすめします。

北京首都空港から八達嶺長城
タクシー:350RMB
DiDi:250RMB

北京首都空港から慕田峪長城
タクシー:250RMB
DiDi:180RMB

まとめ

北京市街地から万里の長城(八達嶺長城)へはアクセスの方法がいくつもありますが、時間の正確性という意味では高速鉄道(S2線または京張高铁)がおすすめで、時間に余裕あるならバスやタクシー、DiDiで移動することになります。高速鉄道なら最短30分、バスなら1.5~2.5時間、タクシーやDiDiなら約1~2時間かかります。

北京国際空港から万里の長城まで安く行きたいなら、市街地経由になるため、戻ってくるのに6時間〜7時間半を考えておきましょう。戻ってくる時間のリミットはフライト時間の2時間前、しかも渋滞や入場待ちの時間を考えると、万里の長城観光に行くなら、12時間程度のトランジット待ちの時間が欲しいところです。

予算に余裕があり、どうしても万里の長城まで行ってみたいというのであれば、空港からタクシーやDiDiで移動するという方法もあります。これですと最短で4〜5時間くらいの時間があれば空港まで戻ってこれます。このとき、渋滞や入場待ちのリスクを回避したいのであれば、八達嶺長城ではなく慕田峪長城を選ぶことをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次