北京国際空港はアジアのハブ空港のひとつですので、トランジットでの利用をするという人もたくさんいます。トランジットの待ち時間が2〜3時間くらいなら、空港で過ごすというのもありですが、5時間以上あるとなると空港も飽きてしまいますよね。
そんなトランジットの時間を利用した、お手軽な北京観光についてここではご紹介していきます。
空港から市街地までは機場快軌(Airport Express)利用で35分
トランジットでの利用をするときには、市街地までは機場快軌(Airport Express)を利用してください。タクシーのほうが早く移動できると思われていますが、タクシーには渋滞というリスクがあります。
思った時間に戻ってこれなくなる可能性がありますので、時間が読める電車を利用してください。第3ターミナルから東直門駅までは35分で到着します。戻り30分もあれば戻ってこれます。
往復にかかる時間は、目的地までの移動と待ち時間も含めて2時間と考えておけば十分です。トランジットで5時間の時間があるなら、北京市街地での滞在可能時間は3時間ということになります。
1〜2時間でできる北京観光
それでまず、移動時間を除いて1〜2時間でできる北京観光スポットをご紹介します。
- 天安門広場
- 王府井
- 天壇公園
- 景山公園
- 什刹海
空き時間が1〜2時間であれば上記のうち1スポット、もしくは2スポットを組み合わせてください。初めての北京というのであれば天安門広場は必須かと思います。ただ、天安門広場に入るにはセキュリティチェックが有り、思ったよりも時間がかかります。
平日ならいいのですが、休日は外しておいたほうが無難です。また、入場制限していることもありますので、必ず入れるはわけではないことも頭に入れておきましょう。
それを踏まえておすすめしたいのは、景山公園か天壇公園です。紫禁城の雄大な姿を感じたいのであれば景山公園、北京の歴史を感じつつローカルな人たちの姿を見たいのであれば天壇公園がおすすめです。
また、1時間程度の余裕があるなら王府井まで足を運んで、屋台の料理を楽しんでみるのもおすすめです。味は……特別美味しいわけではないですが、雰囲気は賑やかで北京に来たという実感を得ることはできます。
2〜3時間でできる北京観光
2〜3時間の余裕があれば見られるものも増えてきます。上記のスポットを巡るのもいいですし、下記のスポットをじっくり楽しむのもおすすめです。
- 北京動物園
- 798芸術区
- 前門
- 南鑼鼓巷
北京動物園にはパンダがいますので、時間があるなら見ておきたいろことです。パンダだけなら1時間もいりませんが、他の動物まで見て回るとなると半日あっても足りないくらい敷地が広大です。見たい動物を絞っておくといいでしょう。
798芸術区は若い人におすすめのスポットです。最新の北京芸術が集まるオシャレスポットです。日本人では思いつかないようなアートを楽しむことができます。ただし、午前中早い時間はお店も閉まっていますので、11時以降の観光がおすすめです。
前門はオリンピックに合わせて改修されたため、昔の趣がなくなってしまいましたが、少し路地に入れば昔ならではの胡同を感じることができます。買い物スポットもレストランも多く、短時間で北京のあれこれをまとめて楽しめます。
もうひとつおすすめしたいのが南鑼鼓巷です。ここは若い人でないと楽しめないかもしれません。原宿の竹下通りのようなものだと考えてください。おそらく北京で1番活気のある場所ですが、土日は人が多すぎて前に進むことも大変です。
平日のトランジットで、北京の今を楽しみたいという人におすすめのスポットです。
3〜4時間でできる北京観光
3〜4時間の時間をかけられるなら、行ける観光スポットの数がかなり増えます。王府井をスタートにし天安門広場を抜けて前門、もしくはその反対ルートを楽しむことも可能です。
1箇所に絞るなら下記の2ヶ所がおすすめです。
- 頤和園
- 故宮博物館(紫禁城)
頤和園はかなり広大な敷地ですが、それよりも問題は移動に時間がかかるということです。東直門駅から頤和園西門駅まで1時間弱かかりますので、往復だけで2時間かかります。そういう意味で時間に余裕がないと観光することができません。
また、故宮博物館はアクセスしやすいもののあまりにも広くて、すべて見て回るとなると3時間では不足します。ただ眺めるだけなら2時間もあれば足りますが、ゆっくりと堪能するには3時間以上は欲しいところです。
まとめ
トランジットで北京観光をするときのポイントは、欲張らないということです。北京市街地は移動に思ったよりも時間を食います。あっという間に1時間が経過していきますので、スケジュールを組みすぎると時間が足らずに慌てることになります。
また、空港での出国審査にはかなりの時間がかかりますので、フライトの2時間前には確実に空港についておけるようにしましょう。そのうえで「ここだけは見たい」という場所を1つ、持ち時間に合わせて選ぶようにしましょう。
気に入ったらまた来ればいいんです。でもそのときはトランジットではなく北京でゆっくり滞在してくださいね。